2021年3月16日
米音楽界最高の栄誉とされる「第63回グラミー賞」の発表・授賞式が3月14日、ロサンゼルスで開かれ、歌手ビヨンセさんが「ブラック・パレード」で最優秀R&Bパフォーマンス賞を受賞するなど4賞を獲得した。米メディアによると通算受賞数は28で、女性アーティストで歴代最多となった。
歌手テイラー・スウィフトさんは「フォークロア」で3度目となる最優秀アルバム賞を受賞。
故フランク・シナトラやスティービー・ワンダーさんらと肩を並べ、女性では初の快挙となった。
19歳のビリー・アイリッシュさんが2年連続で最優秀レコード賞に輝き、同楽曲賞、同新人賞を加えた主要4部門を女性が独占した。
昨年5月に起きた黒人男性暴行死事件の被害者ジョージ・フロイドさんを追悼したシンガーソングライター、H.E.R.さんの「アイ・キャント・ブリーズ」が最優秀楽曲賞を受賞。ビヨンセさんの「ブラック・パレード」などと合わせ「黒人の命も大事だ」 (“Black Lives Matter”) 運動に揺れた米社会を色濃く映す授賞式となった。
また、長崎県出身のドラマー、パーカッショニスト小川慶太さんが参加するバンド、スナーキー・パピーの「ライブ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール」が最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞した。
小川さんはニューヨークを拠点に活動。
スナーキー・パピーの一員として同賞を獲得した2017年に続く受賞となった。
*写真はビヨンセさん
Photo:© Tinseltown / shutterstock.com
(2021年4月1日号掲載)