2022年11月17日
大リーグ機構は11月17日、今季の最優秀選手 (MVP) を発表し、アメリカン・リーグでエンゼルスの大谷翔平 (28) は2年連続の受賞はならなかった。
ヤンキースの主砲としてリーグ記録を61年ぶりに更新する62本塁打を放ったアーロン・ジャッジ (30) が初選出された。
全米野球記者協会の会員30人の投票で、ジャッジは28人から1位票を得て合計410点、大谷は1位票2人で280点と、大差がついた。
大谷は投手部門で自己最多の15勝 (9敗)、打者部門で34本塁打をマーク。ベーブ・ルース以来の「2桁勝利、2桁本塁打」を達成したが、本塁打と打点で2冠に輝いたジャッジが上回った。
また、大リーグのサイ・ヤング賞 (最優秀投手賞) が11月16日に発表され、ア・リーグはアストロズのジャスティン・バーランダー (39) が、ナ・リーグはマーリンズのラウル・アルカンタラが受賞し、エンゼルスの大谷は5年目で初得票してア・リーグの4位に入った。
投打「二刀流」の投に比重を置いていけば、日本選手初の快挙も見えてくる。
大谷は全米野球記者協会会員30人のうち9人から2位票を得て82点。
両受賞者には全員が1位票を投じ210点だった。
大谷は、今季後半はほぼ中5日で登板し、初めて投打で規定をクリア。
このペースで1年間投げればイニング数は伸びる。
ただ、本人は「(投打での規定到達は) 無理して狙いにいくところではないかな」とも話している。
来季以降はどのような「二刀流」像を描くのか。
サイ・ヤング賞獲得の可能性もそこに左右されそうだ。
*写真は、敵地アスレティックス戦でDHとして打席に向かう大谷翔平 (8月10日=オークランド)
*Picture:© Conor P. Fitzgerald / shutterstock.com
(2022年12月1日号掲載)