麻田 貴平
(株)テイクワン システムズ・サンディエゴ代表
南カリフォルニア大学(USC)卒。
青山会計コンサルタント事務所、太田昭和コンサルタント事務所を経て、2007年よりテイクワン システムズ・サンディエゴ代表。
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パソコン・タブレット・スマホ比較 (1) |
パソコンに加えて、タブレットやスマートフォンを使われる方も多くなってきました。
パソコンもタブレットも携帯電話も、情報端末の種類ですが、それぞれに良い点と、他より劣る点があります。
それぞれの良い点を生かして使い分けたり、連携したりすると、日々の暮らしや仕事などが便利になります。
今回は2回にわたり、それぞれの特長や便利な活用方法などをご紹介します。
利用統計は? タブレットやスマートフォンの利用者数はここ数年で飛躍的に数を伸ばしています。
2014年通信利用動向調査によると、情報通信機器の世帯保有状況は、スマートフォンは49.5%、タブレット端末が15.3%、パソコンが75.8%となっています。
スマートフォンは前年から20.2%、タブレットは6.8%も増加しています。
それぞれの違い
・ディスプレイの大きさ パソコン、タブレット、スマートフォンの大きな違いとして、まずディスプレイの大きさがあります。スマートフォンのサイズは4インチから6インチ前後、タブレットは7インチから10インチ前後、パソコンはモバイルできるものでも13インチ以上の大きさが主流です。表計算ソフトでたくさんのデータを一覧したり、写真加工などの細かい作業をするには大きなディスプレイの方が快適です。
・キーボードの有無 使い勝手の面で大きく違うのは、文字を入力する「キーボード」 があるかどうかです。パソコンにはキーボードが付いているので、文字はキーボードから入力できますが、タブレットとスマートフォンにはキーボードがありません。 別売のキーボードを取り付けることもできますが、基本的には画面に表示されるメニューから文字を入力することになります。画面をタッチして文字を入力するので、人によっては入力しづらいと感じたり、入力する速度が遅くなったりすることもあります。
・タッチパネル タブレットとスマートフォンはディスプレイがタッチパネルなので、画面を指で触って直観的な操作ができます。パソコンのディスプレイにはタッチパネルが搭載されていないものもありますが、Windows 8.1 がタッチパネルにも対応しているため、タッチパネルを搭載しているパソコンが増えています。タッチパネルを搭載したパソコンなら、タブレットやスマートフォンと同じように画面を触って直観的な操作ができます。
また、タブレットには Windows 8.1 を搭載しているものがあり、同じ Windows 8.1 が搭載されていれば、タブレットでもパソコンでも同じように操作できて便利です。
・基本ソフト(OS) 基本ソフト (OS) とは機器を動かしたり、管理したりするために必要な基本となるソフトウェアのことです。パソコンでいう「Windows」がそれにあたります。 現在、タブレットのOSの代表的なものには「Android(アンドロイド)」、「iOS(アイオーエス)」、「Windows 8.1」などがあります。また、スマートフォンのOSの代表的なものは「Android (アンドロイド)」、「iOS(アイオーエス)」です。 基本ソフト (OS) が同じであれば、パソコン、タブレット、スマートフォンのどの機器でもほぼ機能は同じようなものになります。ただし、キーボードなどの入力デバイスの違いや、基本OSのバージョンにより操作性は異なります。 Googleによって開発された「Android(アンドロイド)」はタブレット、スマートフォン用の基本ソフト (OS) ですが、「オープンソース」と呼ばれ、誰にでも無償で提供されるため、「Android(アンドロイド)」 のタブレットやスマートフォンは各社から発売されています。「iOS(アイオーエス)」は「iPad」と「iPad ミニ」、「iPhone」にのみ搭載されているApple社独自の基本ソフト (OS) です。
・シングルウィンドウとマルチウィンドウ パソコンは操作するウィンドウをいくつも表示させて処理することができます。これをマルチウィンドウといいます。反面、タブレットやスマートフォンは基本的には操作画面を1つだけ表示して操作するため、シングルウィンドウと呼ばれます。 マルチウィンドウなら、例えば通販サイトのWebページをいくつか並べて表示して比較したり、テレビや動画を見ながらメールを書くといったことができます。
(次号に続く)
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(2015年3月1日号掲載) |