麻田 貴平 (株)テイクワン システムズ・サンディエゴ代表 南カリフォルニア大学(USC)卒。青山会計コンサルタント事務所、太田昭和コンサルタント事務所を経て、2007年よりテイクワン システムズ・サンディエゴ代表。 ご質問、ご連絡はこちらまで |
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やってみよう… 大事なファイルのバックアップ!! (その2) |
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どこにバックアップすればいいの? どこにバックアップすればいいのでしょうか。 まず一般的なバックアップメディアにはどのようなものがあるか考えてみましょう。
サーバーのバックアップなど、大がかりなものはテープが使われることが多いようです。 通常のパソコンですと、CD-R や DVD-R などの光メディアが普及してきていますので、これを使うことが多いかもしれません。
パソコン初心者にはUSB接続外付けHDDがお勧め
USB接続外付けHDDの場合
というメリットがあります。 バックアップ先の容量が少ないと、対象ファイルを絞ったり、ファイルを複数のメディアに分けたりと、複雑な設定をすることになります。 これはバックアップに詳しくない人には大変な作業です。 また、バックアップに時間がかかると面倒になります。 バックアップを継続するためには、短時間にバックアップできることが重要です。 ポータブルHDDは特にお勧めです。 バックアップの時だけポータブルHDDを接続し、ポータブルHDDをパソコンとは別の場所に保管しておくと、さらに安全性が高まります。 複数の人がバックアップする場合はNAS会社など、複数の人のファイルを管理する場合はNASが便利です。 NASはネットワークで接続するファイルサーバーです。 NASは複数の人が異なるアカウントでファイルを管理することができますので、セキュリティ的にも安心です。 会社でのバックアップにはNASを推奨します。 各パソコンからNASにバックアップし、管理者がNASのファイルをテープにバックアップすると、より安全性が高まります。
将来的にはオンラインストレージ
ただ、フリーのものは容量的に少ないものが多いですし、有料のものも個人で使用するには高価なものが多いので、手軽に利用するというわけにはいきません。 オンラインストレージの利点は、インターネットに接続されていればどこからでも読み書きが可能ですし、瞬時に遠隔地にファイルをコピーすることができます。 そのため、他のバックアップメディアよりも災害や盗難の被害にある可能性が低く、有効なバックアップ先だと思います。 オンラインストレージが安価になれば、普及も進むのではないかと思います。
バックアップに慣れてきたらファイルを分散しましょう バックアップになれてきたら、特に大事なファイルは CD-R や DVD-R などの光メディアにもバックアップしましょう。 光メディアは容量が大きくないため、1枚に収まらない場合は手間がかかりますが、安価なので複数のメディアにコピーを作成することができます。 ファイルを複数のメディアに保存し、異なる場所に保管することで、より安全に管理することができます。(紛失、盗難には注意してください)
いつバックアップすればいいの? バックアップはいつ、どのくらいの間隔でしたらいいのでしょうか。 基本的には、大事なファイルを作成した後すぐにバックアップするのが理想でしょう。 しかし、これを実行するのは大変です。 そこで、最低限1日に1回、パソコンの電源を落とす前にバックアップしましょう。 この方法ですと、パソコンやHDDが故障しても、1日分の仕事が無くなるだけですみます。 1日分の仕事であれば、後で頑張れば何とか取り戻せるかもしれません。 もっと短い間隔でバックアップしたい場合は、自動バックアップを利用すると便利です。 この方法ですと定期的にバックアップされますし、自動なので煩わしさもありません。 ただ、あまりバックアップの間隔を短くすると、パソコンに負荷がかかります。 紛失すると絶対に困るファイルは、面倒くさがらずに新規作成・更新したらすぐにバックアップしましょう。 例えば、デジカメのファイルは無くしてしまうと二度と元には戻せません。 デジカメのファイルをパソコンに転送したら、すぐにバックアップを取りましょう。 こうしておけば、誤って編集・削除してしまっても元に戻すことができます。 バックアップは面倒な作業ですが、一度バックアップソフトに登録してしまえば、後は簡単にバックアップすることができます。 大事なファイルを無くさないためにも、定期的にバックアップするように習慣づけるようにしましょう。
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(2012年5月1日号掲載) |