石和田 貴光 保険エージェント 兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部に所属。2001年8月25日に渡米。ロサンゼルス、サンディエゴの出版社にて営業部に所属後、2005年10月にブルーストーン保険エージェンシーを設立。現在はサンディエゴと、ダウンタウンLAの2拠点より、健康保険、生命保険、各種年金プランに関するコンサルテーションを提供。2009年1月より社名を「Ishiwada Insurance Agency」に変更。趣味はランニング、テニスとゴルフ。ご質問、ご連絡はこちらまで |
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PCIP Planについて | |||
ギリシャに端を発した欧州金融危機は、ユーロ圏各地で飛び火している模様で、今度はイタリア国債が急落する等の話題でもちきりです。 イタリア国債暴落の話題は、ギリシャの5倍以上ものリスクを伴うことから、ボラティリティ指数 (※投資家における恐怖指数) が一気に30%も引き上がったそうです。 米ドルが下降線をたどる中、ユーロ問題も解決の糸口が見えず、まさに世界同時不況真っ只中といった感が否めません。 職場である会社やお店など、団体向け医療保険 (※Group Health Insurance) を提供される場合は、加入申請者の現在や過去の健康状況を問わず、ご希望のプランに加入することが認められています。 しかし、個人やご家族向けの医療保険 (※Individual / Family Health Insurance) に加入する際には、現在や過去の健康状態や、通院履歴、またはお薬の処方箋履歴などが審査され、加入できる条件が決定されます。 よって、審査によっては、ご希望のプランに加入できない可能性があります。
医療保険の加入が拒否されても100%加入できるPCIP Plan
今回は、このPCIPプランに関して触れたいと思います。 アメリカ政府は2010年7月1日より、PCIP / Pre-existing Condition Insurance Plan (※以下、PCIP) を実施しました。 PCIPプランとは、医療保険のプランに申請した際、Pre-existing Condition (※既往症)などが原因で加入拒否となった方でも、加入が認められるといった内容の医療保険です。 州によっては Federal Program として認められている場合と、State Program として認められている場合がございますが、今回は State Program として認可されている California 州のPCIPに関してご説明をさせていただきます。
▽PCIPプランに申請できる方に求められる条件 「California州にお住まいの方が対象」
▽PCIPプラン (※California) の内容
上記の通り、個人やご家族向けの医療保険としては、とても手厚い内容のカバレージが用意されています。 PCIPプランが誕生したことで、保険申請を試みたけれども、どこにも加入できなかったという無保険者は、約35万人以上救済されるという統計が発表されております。 暗いニュースが多い中で、このようなバックアップ・プランが生まれたという話は嬉しい限りです。
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(2011年12月16日号掲載) | |||