Saturday, 21 December 2024

移民ならではの ファイナンシャルプラン(2018.6.16)

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ishiwada new face石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部を経て、2001年8月25日に渡米。2005年10月にイシワダ保険エージェンシーを設立。カリフォルニア全域をカバーし、医療保険、生命保険、各種年金プランやペンションプランを専門とする。医療保険最大手のAnthem Blue Cross社より、カリフォルニア州 Top 1%の業績が称えられ、Premier Partnerとなる。趣味はランニング、読書。



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移民ならではのファイナンシャルプラン

       

この雑誌を手にされるほとんどの方は、日本で生まれて、アメリカで暮らしている移民の方が多いと思われます。

母国を離れ、移民として渡米された方にとって、最初に足元を固めることとは、合法的な滞在Status (VISA)の取得です。

学生として渡米された場合、労働ビザの取得や、永住権、または、市民権の取得が確定するまで、具体的なファイナンシャルプランは後回しになりがちです。 

あくまで個人的な意見ですが、それで良いと思います。

きちんとしたファイナンシャルの基礎を組み立てる為には、滞在Statusを固めてこそ、長期的な展望を描けるのです。

建物と同じで、地盤がグラグラである場合、その建物はいつか倒壊してしまいます。

移民にとって、最初に取り組むべき足固めとは、滞在していくStatusを確実なものとすることです。

次に、人生で起こり得る問題を3つに分類すると、

①目の前にある問題、②10〜20年先の中期的に解決したい問題、そして、③老後に向けて起こり得る問題、が挙げられます。

 

 

 

段階的に、根気強く解決する人に

 

足元を固める行為、すなわち、滞在Statusが安定する頃には、おそらく仕事から得られる収入の確保が出来ている段階であるはずです。

滞在Statusや、収入が安定しても、いつ何時、予期せぬことが起こるか分かりません。

ですので、不安定から安定に切り替わる時こそ、10〜20年先もその安定が続く為の計画を練ることが大切です。

料理人、美容師、会社員、どんな仕事にも、うまくこなせるようになる為の段階が存在するはずです。

一つ一つの過程を疎かにせず、根気強く向き合う人には、人様の信頼が集まってきます。

「お金を得ること=信頼を重ねること」だと思っていますので、自分が続けられるペースで、コツコツと「信頼の積立貯金」を行うことが、結果的に長続きする幸せな生き方に繋がっていくと思います。

 

 

生命保険や年金プランは、老後になってから

その価値に気づく決断

 

2014年に施行された医療改革法案(通称オバマケア)の影響で、医療保険の加入は国民の義務として制定されました。 

周知の通り、車を運転する場合、自動車保険に加入しなければいけない点は、今となっては常識ですよね。

次に、「生命保険の加入は義務化されているか」を確認しますと、答えは「NO」です。

生命保険は、加入しても、加入しなくても、どちらでも良いのです。

優れた生命保険のプランほど、加入時の健康状態が審査される傾向があり、年齢が若く、喫煙をされていないほどに、好条件で加入できる傾向があります。

多くの生命保険は、「支払っていく保険料の総額」は、「万が一の際に支払われる保険金」よりも割安に設定されています。

例えば、加入された生命保険の保険料の総額が5万ドルで、受取人に残せる死亡保障金が50万ドルだった場合、「10分の1の投資&10倍のリターン」となるのです。

今から20〜30年後を見据えた際に、本当に残すことが出来るCashの総額は、真剣に計算をすれば大体は割り出せるはずです。

(ほとんどの方が、この計算をしていません。)

それでは全然足りないと不安になる方ほど、真剣に検討し、必ずやって来る老後の不安に対する「具体的なファイナンシャルプランとなるものが生命保険」なのです。

(2018年6月16日号掲載)