Thursday, 28 March 2024

千里の道も一歩から(2021.2.16)

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ishiwada new face石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部を経て、2001年8月25日に渡米。2005年10月にイシワダ保険エージェンシーを設立。カリフォルニア全域をカバーし、医療保険、生命保険、各種年金プランやペンションプランを専門とする。医療保険最大手のAnthem Blue Cross社より、カリフォルニア州 Top 1%の業績が称えられ、Premier Partnerとなる。趣味はランニング、読書。



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千里の道も一歩から

       

買い占め騒ぎになっても


コロナ騒ぎで、心身共に疲れた状態が続いた一年が終わりましたが、2021年度になっても同様の騒動は収まってはいません。

昨年の今頃、コロナの報道が流れたと共に、各地で買い占め騒動が起きた事は記憶に新しいですよね。 

買い占めが起きる原因は、食べるモノ・飲むモノ・トイレットペーパーなど、生活をする上で「必要なモノが無くなるかも知れない」といった心理的な恐怖があるからです。

皆が買い占めに走る時でも、どっしりと構えておられた人もおられるはずです。  

周囲が我先に!と走る時こそ、立ち止まれる人こそ、『物事の大局を見るセンスがある』のです。



本を読むこと・徳を積むこと

結論から申し上げますと、日本やアメリカといった社会インフラが整っている環境において、物資が完全に枯渇する可能性は極めて低いのです。

つまり、モノは無くならないし、一時的に無くなっても、また入って来る訳です。 

こういった事実は、学校の先生や、権威ある人が教えてくれません。

つまり、どんな偉い人や、お金持ちでも、アタフタしてしまう可能性があるのです。

「だったら、どうしたら良いか?」について私が思うことは、沢山の本を読み、人や社会に有益となる徳を積む心がけをすることだと思います。

 物事の大局を見るとは、目先の事態だけを見るのでは無く、起こっている事柄を全体的な観点で捉え、冷静で正しい判断を行うことです。



20年後の安定の為に

身近な人に感謝の気持ちを伝えたり、いつも関わる人が喜ぶ為に何かを考えることが出来る人には、心のゆとりがあるだけでなく、経済的にも豊かである傾向があります。

生理的欲求・安全欲求・所属と愛の欲求・承認欲求・そして自己実現に対する欲求といった具合に、欲にも異なる種類があると言われています。

欲することは良くないという意見もありますが、私は具体的な行動や思考を実現させる為には、欲の力が無くてはならないと思っています。

20年後の安定を本気で願う人は、「その半分にあたる10年後までに何をしておかなければいけないか?」、「5年後は?」、「3年後は?」といった具合に、必然的に行動計画を練るでしょう。

経済的な安定を願う人こそ、毎日向き合う勉強やお仕事を丁寧に積み上げていく必要があると思います。

1か月で100ドルの積立てが出来ない人は、安定した20年後がやって来ないのです。

1日3ドル、1か月で100ドルといった具合に、20年後にどうなっていたいかを真剣に考えることで、1年で、1か月で、そして、毎日どの位積み立てるべきかが見えるのです。



千里の道も一歩から

一つ確信出来ていることがあります。それは、生まれつきお金を貯めることが得意な人なんていない、ということです。

色々な方と触れ合ってきましたが、やりくり上手、積み立て上手な方ほど、過去に沢山の失敗をしていたり、ご自身の心の弱さを自覚しているような気がします。

私自身、過去に火事で自宅を失ったり、3年がかりで必死に貯めた渡米資金が911のテロで半分以上無くなってしまった苦い経験があります。

失う経験は辛いものですが、一度そういった経験を積んだ人ほど、同じ失敗を繰り返してなるものか!と、逆に物事に対する行動や判断が慎重になるものです。

「20年後の安定を得る人とは、20年もの長い歳月、積立てや投資を行っている人」ですので、安定や成功の秘訣とは「忍耐」を磨くことかも知れません。

(2021年2月16日号掲載)