ビギニング、フォーエバー

 

 清里フォトアートミュージアム 日本人を含む写真界の鬼才

 

Beginnings, Forever
2021/9/19 (日) まで
Museum of Photographic Arts
mopa.org/exhibitions/beginnings-forever

 
山梨県北杜市にある清里フォトアートミュージアムの運営には、真如苑 (しんにょえん) という宗教法人が関わっており、写真美術館としての活動を基盤に、アジアの小児病院や東日本大震災復興プログラムの一部をサポートしている。

和文化を守るとともに、日本の伝統を継承する若者の育成に力を入れており、その一つとして、優れた写真作品を紹介する活動と並行して、若い芸術家の才能を育むヤング・ポートフォリオ・プロジェクトを20年以上継続している。

サンディエゴの写真美術館 (MoPA) で展示中の「Beginnings, Forever (始まりは、永遠に)」 は、清里フォトアートミュージアムのヤング・ポートフォリオ・プロジェクトから厳選し、若年期に独自の表現力や個性を確立した国際的に影響力のある写真家の作品を鑑賞しながら、彼らのイメージメーカーとしての真髄を検証していく。

日常を劇的にフォーカスした木製カメラの名手エドワード・ウェストン (米・1886-1958)、パリの娼婦や恋人たちを撮影したブラッシャイ (オーストリア=ハンガリー・1899-1984)、写真界と映画界で活躍したウィリアム・クライン (米・1928-)、戦場写真で世界的な名声を得たロバート・キャパ (ハンガリー・1913-54)、水俣病の実相を激写したW・ユージン・スミス (米・1918-78)、米国の貧民街や青年労働者を撮り続けた社会派写真家ルイス・ハイン (米・1874-1940)、戦後ファッション写真家の大御所アーヴィング・ペン (米・1917-2009) など。

日本人写真家では、和の風情と日本の伝統文化を繊細に捉えた東松照明 (とうまつ・しょうめい 1930-2012)、三島由紀夫の裸体写真集『薔薇刑』 (*写真) で有名な細江英公 (ほそえ・えいこう 1933-)、黒を基調としたパワフルな写真が特徴の川田喜久治 (かわだ・きくじ 1933-)、アラーキーの愛称で知られる荒木経惟 (あらき・のぶよし 1940-)、野犬の鋭い眼差しが印象的な写真「三沢の犬」で国際的評価を獲得した森山大道 (もりやま・だいどう 1938-)、都会の人間模様を活写した北島敬三 (きたじま・けいぞう 1954-) など、様々な個性あふれる鬼才の写真作品が並ぶ。

チケット:
無料。
(*ドネーション受付)

Picture:Ordeal by Roses #32 by Eikoh Hosoe, 1961 / gelatin silver print / Collection of the Kiyosato Museum of Photographic Arts / © Eikoh Hosoe