Tuesday, 04 February 2025

ピカソ/素描と版画

 抽象芸術の巨匠、キュビズムの先駆者 異端からモダニズムを変えた天才画家

 

Picasso: Drawings and Prints
2023/1/29(日) まで
San Diego Museum of Art
https://bit.ly/3cHPFrB

 

パブロ・ルイズ・ピカソは、スペイン南部の歴史的な港町、マラガに生まれた。

父は美術教授で、中流階級の家庭で育ったピカソは、幼少期に何度も転居を繰り返し、1895年に初めてプラド美術館を訪れた。

マドリードで厳しい教育を受けた後、パリに移り、ジョルジュ・ブラック、ファン・グリス、アンリ・マティスらと親しく仕事をするようになる。

1907年頃には、ブラックとともに、空間の平面が交差して遠近法を変化させるという衝撃的な抽象芸術であるキュビズムを開拓した。

その枠組みの中で、アフリカの視覚的モチーフを取り入れるようになる。

ピカソの芸術とその創作活動への揺るぎない姿勢は、世界のモダニズムの流れを変えた。

フランスでモダニズムの巨人となったピカソは、スペインの芸術の原点を捨てず、エル・グレコやベラスケス、ゴヤを「キュビスム(立体派)」と呼び、その先見性には目を見張った。

ピカソの天才的な芸術性は、少なくとも西洋の伝統を深く理解し、それを覆そうとする姿勢から生まれたといえるだろう。

本展では、ピカソの紙による作品17点、アンリ・マティスの墨絵1点、ピカソの陶器1点を展示する。

展示作品はすべて当館の常設コレクションだ。展覧会のキュレーターは、サンディエゴ美術館のヨーロッパ美術キュレーターであるマイケル・A・ブラウン博士が務めている。

チケット:
大人 $20
シニア (65歳以上) $15
軍人 $10
学生 $8

絵:パブロ・ピカソ(別名:パブロ・ルイズ・イ・ピカソ)、画家とモデルIII、1970年7月5日。パステル、クレヨン ノートン・S・ウォルブリッジ夫妻の寄贈 1991.18. © 2022 Estate of Pablo Picasso / Artists Rights Society (ARS), New York.