16世紀に描かれた聖像画 ロシア正教会の権威と神性
Russian Icons
展示中
Timken Museum of Art
https://bit.ly/35E8NDb
ティムケン美術館所蔵の「ロシア・イコン」はロシア正教会の権威と神性を象徴する聖像画。
過去500年間に描かれた聖人の肖像画に秘められた神秘性と魅力を探る。
726 年にビザンツ帝国で聖像禁止令が出され、イコノクラスム (聖像破壊運動) の嵐が吹き荒れる。
9世紀になると偶像崇拝を宗教的堕落とする批判よりも、聖像の神性・聖性の次元を高める様式化への動きが現れ、イコンの権威が復活。
ロシアの代表的聖像画家の名前を挙げるなら、15世紀の修道士アンドレイ・ルブリョフが妥当だろう。
◼︎ 作品の説明:「聖バジルとその生涯」("St. Basil with Scenes from His Life" / 16c.)
4世紀の大司教で教会博士の聖バジルは、東方教会における修道生活の基礎を確立した。
正統派信者の一派を率い、困窮者の救済に積極的に取り組んだ。
ホスピスや大規模な複合施設を建設して病人に奉仕し、説教で大勢の人々を惹きつけた。
このイコンでは、左手に福音書を持ち、右手を上げて二本指の祝福をする姿が全身に描かれている。
右手の上には丸文字で4分の3のキリスト像、福音書の上にも丸文字で聖母像が見える。
そして14の本尊を取り囲むように、聖バジルの生涯の場面が描かれている。
この大型サイズのイコンは、かつて教会の壁に掛けられていたものと思われる。
◼︎ 入場無料