自然光の変化を捉えた描写から 抽象性と象徴性を強調する画風へ
Impressionism and Post-Impressionism
展示中
San Diego Museum of Art
https://www.sdmart.org/exhibition/impressionism-and-post-impressionism_/
印象派とポスト印象派
1874年に「第1回印象派展」がパリで開催されたとき、印象派の進歩的な技術(光の地にはっきりとした色を重ねる手法)と現代的な題材(新しい大衆娯楽など)への嗜好は、当時の美術界に新鮮な衝撃を与えた。
このフランス美術界からの影響力は、19世紀末から20世紀初頭にかけて、特にパリの画家たちに強く感じられることになる。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、エドガー・ドガ、ベルト・モリゾなど、代表的な印象派画家の作品を鑑賞しつつ、19世紀末から20世紀初頭にかけて台頭した「ポスト印象派」=「後期印象派」への潮流をサンディエゴ美術館の常設展示で紹介する。
ポスト印象派は印象派への反発を表す言葉で、1880年代に発生し、1910年頃にその概念が確立した。
ポール・セザンヌ、ポール・ゴーギャン、ポール・セザンヌ、フィンセント・ファン・ゴッホ、ジョルジュ・スーラらが中心となっていた。
ポスト印象派は、印象派の自然発生的な光と色の表現を否定し、より象徴的な内容や形式的な秩序、構造を重視した作品を発表することになる。
一方で、彼らは印象派と同様に絵画の人工性を強調した。
また、ポスト印象派は、色彩は形状や構図から独立し、感情的・美的に意味を持つものだと考えていた。
印象派とポスト印象派の両義を含む作品には、モネの「睡蓮」や「一連の水辺の風景」、ゴッホの「星降る夜」など、現代美術を代表する絵画が含まれている。
現在もなお、絵画史の中で、印象派とポスト印象派は人々に最もよく知られ、愛されている芸術運動の一つだ。
チケット:
大人 $20
シニア(65歳以上) $15
軍人 $10
学生 $8