Friday, 19 April 2024

最近うれしかったこと

 

▽先月、日本へ里帰りして久しぶりに母と弟と郷里で過ごした。母は92歳になった。80歳代の姿しか記憶にない私は、老化の進行や認知機能の低下など、不安の種を抱えて家の扉を開けた。やや腰が曲がり、左耳の聴力が衰えていたものの、その元気な姿 (? ) に喜びを隠せなかった。母は、2年前に交通事故に遭ったものの、約半年間のリハビリ入院で寝たきり生活の危機を克服している。ロボットの動きに少し似ているが、早送りの映像を思わせる歩き方も健在だった。▽時間が許す限り、年老いた母に会おうと思い始めたのは「家族との残り時間を計算できるサイト」 (https://bit.ly/3AMAIgQ) を知ってから。どれだけ、親、配偶者、兄弟姉妹と会って話せる時間が残されているのか? 自分と相手の年齢・性別・職業・同居の有無・社会活動・一緒に行うイベント・対面して話す頻度などを入力し、日本人の平均寿命も換算して結果が出される。 遠く親と離れて暮らす海外生活者は、当然ながら、直接会える機会が先細りしてくる。現在の生活サイクルを変えなければ、今後、私が母と一緒に過ごせる時間は、なんと15時間! ええ〜っ! 衝撃の結果が出た! 来年も帰省しよう。まだ会える「奇跡の時間」が続くなら、それは嬉しいから。(SS)
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▽メジャーリーグが開幕したこと。がんばれパドレス!▽行方不明になった万歩計が出てきた。探すのをやめたとき〜♪ 陽水の歌を口ずさみながら喜んだ。▽天気の良い日が続いている。まさにサンディエゴ日和! ▽ウクライナに春が到来したこと。一日も早く、平和な春が訪れますように!▽いなくなっていた通い猫が、また姿を見せるようになった。元気で良かったにゃ〜。▽少し早い母の日のプレゼントに義理の母が喜んでくれた。ギネス更新を目指して長生きしてね。▽今年も大輪の花を咲かせたと、友人から写真が届いた。2年前に贈った胡蝶蘭 (こちょうらん) の生命力に感動!▽ミニトランポリン運動を復活させて10日目。21日間継続したことは、習慣化できるらしい。がんばれ自分!▽網膜剥離の症状が出たので、専門医に診てもらったが、重症ではなかった。健康が一番だ。▽日本入国時に接種証明や陰性証明が不要になった。これでコロナ前と同じように里帰りできる。▽知人と4年ぶりにランチをした。彼女は、2020年に日本の母親、その翌年には父を亡くした。コロナ禍で通夜にも葬式にも行くことができなかったことを話してくれた。彼女の家族全員がSDでコロナに罹患し、その苦労も教えてくれた。お互いがこうして無事に会えること、生きていることを奇跡だと感じ、掛けがえのない日常の大切さを改めて認識した。(NS)
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▽我が家の庭の金柑の木に、ハミングバードが巣を作ってくれたこと。庭にいると、ハミングバードがすぐ近くを飛び回るようになり、ずいぶんと好奇心旺盛な子だなと思っていたら、手を伸ばせば届きそうなくらい低い枝に作られた、可愛らしい巣を娘が見つけた。あれは巣を守るための威嚇 (いかく) 行為だったのか。手のひらに収まるくらいの小さな巣は、鳥の羽や柔らかそうな動物の毛、葉や細いツルのようなもの、苔のような緑色のものなどが上手にアレンジされて芸術作品のようだ。なるべく邪魔にならないよう、金柑 (きんかん) の木の下は掃き掃除も控え、うろうろしないようにしていた。数週間経った頃、飛び回っていたハミングバードの姿を見かけなくなった。しばらく観察していても、巣に戻ってくる気配なし。そっと巣の中を覗いたら空っぽ。気がつかぬ間に孵化 (ふか) して、ヒナが無事に飛び立ったのかな? (そう願う!) また戻ってきてくれるよう、ハミングバードが好きな花がたくさん咲くように庭造りをがんばろうと思っている。▽移り住んで十数年目にして、家の近所に美味しいメキシカン料理のお店を見つけたこと。タキトスが特にお気に入り。その隣のピザ屋さんも美味しいことが判明。一気にピザとメキシカンフードの行きつけができて、とてもうれしい。(RN)
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suzuko-san
私は18歳で上京。その後、大学、出版社時代を東京で過ごした。この間に友人・知人が山ほどできたが、サンディエゴへの移住に伴い、彼らの大半と縁が切れた。しかし、親友と呼べる3人とは、住む場所は違えども、現在も連絡を取り続けている。1人は35年前にパキスタンの山奥に移住し、現在もそこで少数民族と共に暮らしながら、彼らの生活環境改善に努めており、昨年は外務大臣賞を受賞した。もう1人の友達は、彼女も高卒後に鹿児島から上京し、編集畑一筋で、長年身を粉にして働いてきたが、母親の加齢に伴い、60歳で帰郷することを決断。以降、彼女の言葉を借りれば 「老々介護」が主の仕事となっている。私が帰国するたびに、彼女の住む鹿児島まで赴くも、母親の体調急変などで2度ドタキャンを食らっていた。そして、もう1人は東京に暮らしているものの、体調が悪く、帰国しても会えていなかった。ところが、今年の春に東京、別府、宮崎で、とうとうこの3人の友達と再会することができた! パキスタン在住の友人とは実に15年ぶり、鹿児島の彼女とは7、8年ぶり、東京の友達とも5、6年ぶりの再会! こんな嬉しいことが他にあるだろうか。皆、健康とは言い難い状態だったが、一緒にお酒を酌み交わして昔話に花を咲かせ、旧交を温めることができた。久しぶりの再会はお涙頂戴モノだった!(Belle)
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jinnno-san
年始に、久しぶりに実家で兄弟4人全員が集まった。我々全員、まぁまぁいい大人。子供の頃には話さなかったことや、これまで言ったことのない愚痴をこぼし始めた (笑)。姉は、今まで秘密にしていた、親戚から受けたイヤな昔話などを明かした。姉より2つ年上の兄は、それを聞いて「えーーっ、ウソだろーー? 今は普通に一緒に喫茶店へ行っとるやん」と驚きの声を上げた。姉はますますヒートアップ。「お兄ちゃんは初孫で長男だから、私たちとは扱いが全然違ったのよ」と続ける。私は兄のリアクションがとても面白くて、笑ってしまったし、姉が親戚にイジメられていたことを父も母も知っていたはずなのに、どうして見て見ぬふりをしたのかを楽しく突っ込んだ。血がつながっているのに兄弟はかくも違うとは、と思いながら、ますます笑いが止まらない私。すると突然、兄が「(私が) 幼い頃、あまりにも可愛くて (顔が!) 写真を何枚も撮っていた」と言い出した。そして母も「お人形のように可愛くて、誰かに盗まれるんじゃないかと心配していた」と付け加えた。・・ちなみに私は3番目の子。他の子供にはそんなこと言ってない (ハズ 笑)。えーーっ! それって超美人だった!!ってことじゃん! 今でも可愛いけれども (笑)。なんで今まで黙っとったの? 早く言わんかい! もっと自慢しながら生きてきたのに! (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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今年の夏休みに日本へ帰省する予定になっているが、コロナワクチンを3回以上打った証明書が必要と思い、最近、子供たちに3回目を済ませたばかりだった。しかしその後、「全ての入国者に対して『出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書』および『ワクチンの接種証明書 (3回) 』のいずれも提出を求めません」とのメールが届いた。ようやく日本帰省が普通にできるようになって、とても嬉しい。3回目を打つ前に知りたかったけどね。コロナ感染症が拡大してからというもの、日本へ帰るのに、まるで外国に行くような気分で「書類等に不備はないか」「ちゃんと飛行機に乗れるか」「空港で検査に引っかかりませんように」・・と、いくつもの障害物を乗り越えるストレスを感じていたので、本当に嬉しい。新たな感染症などが流行 (はや) らないことを祈りたい。嬉しいというほどでもないが、最近高めだった血圧が落ち着いてきた。寝不足や疲労など、その時のコンディションによっても血圧は変わるようだが、去年までなぜか高かった。それからは、なるべく一日に歩く量を増やし、夫に付き合って飲んでいた夕飯時のアルコールはやめて、意識して水分を多めに取るようにしていた。相変わらず、寝不足は治せていないが、夏休みの帰省中にゆ〜っくり寝かせてもらおう! 楽しみ。(SU)

(2023年5月16日号に掲載)