「ナッシュヴィル映画祭 観客審査員賞」受賞作品 ドキュメンタリー映画 『 8:15 』はちじ・じゅうごふん

映画監督x製作者x主役xのトークショー @ 「広島国際映画祭」
オンラインで世界に配信されました   "奇跡の映画" の製作秘話を紹介


臨床心理医として活躍し、本誌コラム「心の健康ノート」 でもお馴染みの Dr.美甘の著書を原作にしたドキュメンタリー映画『8:15』(はちじ・じゅうごふん)が、11月22日(日)広島市のNTTクレドホールで開催された「広島国際映画祭2020」で上映されました。

作品上映後、JR ヘッフェルフィンガー監督がリモート出演、映画製作総指揮者を務めたDr. 美甘と主役を演じた田中壮太郎さんが登壇し、午後6時51分(PST)から、約1時間のトークショーがオンラインで配信されました。


司会進行は、広島県立大学の矢澤利弘教授、通訳は安田女子大学の北原アンドレア准教授とジョン マクリーン准教授が担当しました。


ヘッフェルフィンガー監督は、映画の原作となったDr. 美甘の著書“8:15 - A True Story of Survival and Forgiveness from Hiroshima”を読んだときの感想を、「ワイドアングルでとらえていた広島が、一人称のピンポイントの描写となり、とても衝撃をうけた」と回想。

また、今年の10月5日に94歳で永眠されたDr. 美甘の父親・進示さんを 「奇跡の人」 と言い表し、『8:15』の映画製作に参加できたことの喜びを語りました。


Dr. 美甘は「広島への原爆投下から75年の節目にあたる今年の平和式典までに、映画を完成させたいと思いました。

ただ、映画界のことを何も知らなかったので、一から十まで学びました。

昨年の12月後半からオーディションを始め、予算も時間も限られていたのですが、偶然と幸運の連続が、この映画を世に送り出してくれました」と映画製作の苦労、そして、監督やスタッフたちとの奇跡的な出会いを振り返りました。


また、「アメリカが悪いのではなく、戦争が悪い。立場の違う人々の橋渡しになって、世界の平和に貢献してほしい」という進示さんの言葉を紹介。

進示さんの希望により原作は英語で書かれましたが「英語で書いたらお父さんが読めんよ」と言うと「自分のことが書いてあるんじゃけえ分かる」と言われたと広島弁で語り、会場は笑いに包まれました。


主演の田中壮太郎さんは留学経験があり、英語には問題はなかったが1週間しか時間がなかったので、モノローグの量が多く、覚えるのが大変だったと、明かしました。

また、映画の内容が奇跡の話で、製作のプロセス、そして、集まっている人たちも奇跡そのものだと感じ、そのパワーをもらって演じることができたと、感想を語りました。


 Dr.美甘は次のように話しています。

「苦悩と絶望のさなかにも 『許す心』を見い出し、未来を見つめて歩き始める—— 映画を観て、世界中の皆さんに逆境を乗り越える強さと人間愛に共感いただければと思います。

また、「第51回ナッシュヴィル映画祭」において『観客審査員賞』を受賞した知らせが葬儀開始直前に届き、父も安心して旅立ったと思います」。


ドキュメンタリー映画『8:15』は来年、日本全国で劇場公開の予定です。

あらすじ、製作者などの詳細は、815documentary.com(予告編付き, 英語・日本語)をご覧ください。

予告編のみのURLはこちら。https://bit.ly/3eyXxsq。

言語は主に英語で、日本語字幕付き。

再現ドラマ部分については、日本語で英語字幕付き。


(2020年12月16号掲載)