2021年10月12日
サンディエゴ東郊を飛行していた双発機 (ツインジェット) 「セスナ340」が危険な低空飛行の警告を3回受けた後に急降下を始め、同日正午過ぎに人口5万人のサンティー市内に墜落し、UPS配送用バンに衝突後、近くの家屋にも激突した。
パイロットとUPS運転手の2人が死亡したとみられ、少なくとも地上の2人が負傷した。
墜落したセスナ機はサンディエゴ市営のモンゴメリー・ギブス・エグゼクティブ空港に着陸予定だった。
着陸態勢に入る少し前、滑走路から約0.5マイル (約800メートル) 付近で、航空管制官がパイロットに「機体が低すぎる」と警告し、何度も5,000フィート (約1,500メートル) に上昇するよう促していた。
地元テレビ局が入手した音声では、管制官がパイロットに「低空飛行警報。直ちに飛行機を上昇させてください」と伝えていた。
放映された視聴者からの映像には、セスナ機が空で弧を描き、炎を上げて住宅地に突入する様子が映っていた。
事故現場から1ブロック離れていた人々は「雷のような衝撃で家が揺れた」と話し、衝突で火災を起こした家屋から70代と思われる夫婦を救出したという。
死亡した操縦士はパイロットの資格を持つサンディエゴ在住の医師で、アリゾナ州ユマの医療センターに空路で通勤していた。
(2021年11月1日号掲載)