2023年2月8日
サンディエゴ発ニュージャージー行きのユナイテッド航空便が2月7日朝、離陸直後に乗客の外部バッテリーパックが発火し、サンディエゴ国際空港に引き返す事態となった。
地元メディアが伝えた。
この火災により、乗客2人と客室乗務員を含む少なくとも4人が負傷し、病院に搬送された。
発火したのは乗客の携帯電話に接続されていたバッテリーパックで、客室乗務員が火災に対処する
訓練を受けていたことから、
消火装置を用いて被害を最小限に食い止めることができた。
発火の誘引はバッテリーから発生する有毒な煙とされている。
飛行中の安全対策として、火災のリスクを軽減するために携帯電話の充電を30%以下に留めておくことが望ましいとされる。
モバイルバッテリーはリチウムイオン電池の劣化や品質の低さが原因で、発火や爆発などの事故が起こることがあり、熱対策や衝撃回避が必要。
特に、安価な製品には安全装置が不十分だったり、装置自体が欠落している場合もあるので注意を要する。
専門家によると、バッテリーに発熱が起こるのは当然だが、リチウムイオン電池が劣化したときに起こる「電解質の酸化」が発火や爆発に至る理由の一つだという。
モバイルバッテリーが過熱しやすいのはスマートフォンへの充電時。
このとき、スマホが未使用なら問題ないが、発熱しやすいゲームアプリなどを使いながら充電する行為は避けたい。
(2023年2月16日号掲載)