2023年12月4日
サンディエゴ郡東部で11月末~12月初頭に複数の有感地震が発生した
これは、今年後半に米墨国境付近で頻発している地震に続くもので、小規模な群発地震と捉えられている
米国地質調査所 (USGS) によると、直近の記録は12月3日午後10時57分にインペリアル郡オコティーヨ地区から東に約7マイルの地点で発生したマグニチュード3.1の地震で、震源の深さは4マイル (6.5キロ) 以上
この地震は、11月30日夜から12月1日早朝にかけてSD郡全域を震わせた一連の余震を誘発させたという
USGSの発表では、まず、30日午後11時43分にオコティーヨから東へ7.4マイルの地点でマグニチュード4.8の地震が発生し、その後すぐに3回の小規模な揺れが続いた
これらの余震はいずれも米墨国境付近で発生し、それぞれマグニチュード3.5、2.6、3.4を記録
群発地震を引き起こしたマグニチュード4.8の地震が本震とされ、震源の深さは5マイル (8キロ) 以上と推定されている
これらの地震による直接的な被害報告はない
カリフォルニア州にある最大規模の断層としては、北部沿岸~メキシコ・バハカリフォルニア半島内陸部を縦断する全長800マイル (約1,300キロ) のサンアンドレアス断層が知られている
太平洋プレートと北アメリカプレートが接する巨大なトランスフォーム断層だ
『ネイチャー』『サイエンス』などの科学ジャーナル/学術誌は2006年6月、サンアンドレアス断層の南部に歪みが蓄積され、約300年ぶりにマグニチュード7.0以上の巨大地震 (ビッグ・ワン) を引き起こす可能性があると警告している
発生すれば、サンバーナディノ郡、リバーサイド郡、インペリアル郡に重大な被害をもたらし、LA、SDの人口密集地も被災を免れないという
(2023年12月16日号掲載)