2022年12月20日
サンディエゴ市は有機廃棄物のリサイクルを義務付けるカリフォルニア新州法 (SB1383) に対応するため、昨年12月より戸別に「有機廃棄物の再生利用ガイド」を郵送して広報活動を開始した。
食品ロスの保管方法や庭ゴミの分別例を明示するなど、1月から始まる収集活動に備える。
有機廃棄物には、厨房や食品加工から出る生ゴミ (果物、野菜、卵、乳製品、パン、焼き菓子など)、食品汚紙 (紙ナプキン、紙袋、パーチメント紙、コーヒーフィルターなど)、廃木材 (草、葉、花、植物の切り落とし、庭木の剪定枝、木くず、非危険物の木材など) のほか、有機繊維やカーペットも含まれる。
食品廃棄物の肉や鶏の骨などは臭いが付かないようにキッチンペールに丁寧に収納するか、冷凍保存する必要がある。
*詳細は https://www.sandiego.gov/environmental-services/recycling/sb1383。
市当局は1月11日から26万7,642個の緑色のリサイクル容器 (green bin) を市内の各家庭に配布し、活動を本格化する。
緑の廃棄物用コンテナは、第一陣として、ゴミ回収日が水曜日の家庭には1~2月に、木曜日が回収日の家庭には3~4月に届けられ、8月までに対象となる全戸に配達される。
住民は食品廃棄物 (生ゴミ) と食べ物で汚れた紙製品を分別しなければならない。
各家庭にプラスチック製ダストボックス (kitchen pail) も配られるので、緑のコンテナに入れる準備が整うまで、キッチン (シンクの下など) で生ゴミを保管しておくことになる。
違反した場合の罰金徴収は新州法施行1年後の2024年1月から実施される。
SD市は有機物リサイクル用の新しいトラック数十台を用意し、新規契約のドライバーも採用した。
有機物回収トラックは、市の既存のゴミ収集車とは車体のタイプが異なり、オレンジ色のストライプではなく、青色のストライプが施されている。
昨年11月8日の投票で有権者はローカル法案「B」を承認し、100年以上も無料でゴミ収集を受けていた家庭に月々のサービス料金を請求する可能性を開いた。
12月20日現在、市は料金体系や徴収方法などを明らかにしていない。
(2023年1月1日号掲載)