Tuesday, 17 September 2024

ホームの元孤児らサンディエゴに集まる

ホームの元孤児らサンディエゴに集まる

終戦後、米軍兵士と日本人女性の間で出生

2014年7月27日


elizabeth sanders第二次大戦後、米軍兵士と日本人女性の間に生まれた孤児らを養育した施設「エリザベス・サンダース・ホーム」 (神奈川県大磯町) の元孤児や資金提供者の親族ら10人が7月26日、サンディエゴに集まり、ホームとのつながりを語り合った。

 
同ホームに預けられ、1歳2か月で米国人夫婦の養子になった女性ジョニ・ホンダさん (54) は、10歳の時に里親から自分がホームに預けられた孤児だったと聞かされた。

1974年に訪日し、手掛かりを探したが、福岡県生まれで、本来の名字は「アサイ」らしいということ以外は分からなかったという。

 
資金提供者でホームの名前の由来ともなった英国人女性エリザベス・サンダースさんの親族ジリアン・クックさん (66) は 「孤児の多くは自分の出自を知りたいと思っている。記録が残っていないのが残念」と話した。


エリザベス・サンダース・ホームは三菱財閥を興した岩崎弥太郎の孫、故沢田美喜さんが寄付を募って旧岩崎家別邸を買い戻し、1948年に孤児院として開設したもの。

終戦直後の日本で、米軍を含む連合国軍の兵士と日本人女性との間に生まれた約2,000人の混血孤児が育てられ、500人以上が米国に養子として送り出されたと言われる。


(2014年8月16日号掲載)