家電見本市「CES」開幕、自動車関連の出展相次ぐ
ウエアラブル端末の新製品、史上最高画質の監視カメラなど
2015年1月7日
世界最大の家電見本市「インターナショナルCES」が1月6日にラスベガスで開幕した。
成長が期待される自動車関連の製品や新技術の出展が増え、モーターショーのような光景も見られた。
日本勢は超高画質の「8K」や、ウエアラブル (身に着けられる) 端末の新製品もPRした。
韓国のサムスン電子の尹富根 (ユン・ブグン)・社長兼最高経営責任者 (CEO) が基調講演し (*写真右)、家電をインターネット経由で制御する「スマートホーム」の技術などを紹介。
苦戦するスマートフォン事業依存からの脱却を表明していた。
自動車関連では、トヨタ自動車が昨年12月に国内で発売した燃料電池車「MIRAI (ミライ)」を展示。
パナソニックが車載用電池や声で操作する音楽プレーヤーなどを出展。
東芝は安全運転システムに必要な画像認識用の電子部品を紹介。
シャープは車載用液晶パネルなどの専用ブースを初めて設けた。
ドイツのBMWは、時計型のウエアラブル端末から指示して自動駐車する車を公開。
ドイツのダイムラーや米フォード・モーターの経営者は安全運転支援技術の将来などについて講演を行った。
眼鏡などに取り付けるソニーの小型映像表示装置など、日本勢からはウエアラブル端末も相次いだ。
シャープはフルハイビジョンの16倍の解像度がある8Kの映像機器を出展したが、LG電子の「量子ドットテレビ」と呼ばれる新型液晶テレビなど韓国勢や、中国勢からの大量出展が押し寄せた。
パナソニックは6日、フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ「4K」を上回る世界最高画質の監視カメラを出展。
2月に日本国内外で発売する。
360度の全方位を撮影可能。
従来品より広い部屋や通路を1台でカバーできる。
新開発したレンズはずれなどが少なく、カメラから離れたところにいる人物の顔も鮮明に判別できる。
(2015年1月16日号掲載)