SD到着の豪華客船2隻で集団食中毒発生
200人以上が下痢や嘔吐、ノロウイルス感染
2015年4月15日米疾病対策センター (CDC) は4月14日までに、太平洋をクルーズ中だった豪華客船2隻で、合計200人以上の乗客乗員が重度の下痢や強い吐き気などの症状を訴えたと発表した。
4月13日にSDに入港したセレブリティ・クルーズ社の「セレブリティ・インフィニティ号」では、乗客2,117人のうち106人と、乗員964人のうち6人に下痢や嘔吐などの症状が認められた。
胃腸炎の集団感染は15日間の航海上、フロリダ州フォートローダーデールからSDに向かう途中で発生。
CDCはノロウイルスが原因と断定。
同社の食品安全業務の実態について衛生管理マニュアルや航海日誌から検証している。
セレブリティ・インフィニティ号の集団感染は2006年、2013年に続いで3度目。
また、4月14日にSDに入港したロイヤル・カリビアン社の 「レジェンド・オフ・ザ・シーズ号」でも、乗客1,763人のうち114人と乗員2人に同様の症状が出た。
CDCが調査中。
ノロウイルスの予防や感染時の注意点は次の通り。
① 調理、食事前に念入りに手を洗う。
② 加熱は85℃以上で1分以上。
③ 殺菌には塩素系漂白剤を水で薄めて使う。
④ こまめな換気。
⑤ 感染した場合は脱水症状にならないよう、電解質と少量のブドウ糖を含む「経口補水液」 などで繰り返し水分補給する。
(2015年5月1日号掲載)