Friday, 14 March 2025

日本人女性殺害の米国人元夫、禁錮11年

日本人女性殺害の米国人元夫、禁錮11年

サンディエゴ郡高等裁判所で判決

2015年5月1日


simoneau ogawa島根県出身の小川文子さん (当時41) を殺害したとして、殺人罪で訴追された米国人の元夫アンソニー・シモノー被告 (46) に対し、4月30日、SD郡高等裁判所エルカホン法廷のダニエル・ゴールドスタイン判事は禁錮11年の判決を言い渡した。

検察側は罪状をこれまでの計画的な殺人罪から故殺 (計画性のない殺人) 罪に変更。

変更前の殺人罪では禁錮25年から終身刑になる可能性があった。

シモノー被告は昨年9月の罪状認否で無罪を主張していたが、検察側が罪の軽い罪状に変更したことで、被告が罪を認める司法取引が行われた。

被告は小川さんと口論になり激高して殺害したことを認めている。

小川さんは2007年1月に行方不明になった。

サンディエゴ近郊の砂漠で同月、身元の分からない女性の遺体が見つかり、2011年6月にDNA鑑定で小川さんと確認された。

米メディアによると、被告は2002年に小川さんと離婚しようとしたが、小川さんが日本の親族から遺産を相続すると離婚を撤回した。

法廷では検察側によって、小川さんの両親からシモノー被告に送られた手紙が読み上げられた。

手紙には「裁判では事実を正直に話してください」などと綴られ、同被告は無言のまま聞き入っていたという。


(2015年5月16日号掲載)