黒人死亡、数千人の抗議行動で逮捕者も
全米各地に波及、SDでも約100人が行進
2015年5月1日メリーランド州ボルティモア市警察に逮捕された黒人男性フレディー・グレイさん (25) が脊髄を損傷し、死亡した事件で、警察の対応に反発する市民らが4月29日、ボルティモアやニューヨークなど全米各地で抗議活動を展開した。
ボルティモアでは数千人規模に上り、ニューヨークでは逮捕者も出た。
米メディアによると、ボルティモアでは「警察官を刑務所に入れろ」と声を上げながら中心部を行進した。
平和的な活動で、27日夜に起きたような暴動には至らなかった。
NYでは中心部のユニオン・スクエアに数百人が集まり、市内を行進。
一部の参加者が警察の指示に従わずに道路にはみ出し、逮捕された。
首都ワシントンやボストンでも抗議活動があった。
SDでも事件に反応した約100人が市東部にある 「オフィサー・ジェレミー・ヘンウッド記念公園」で、警察と市民の緊張関係の解消を願う集会が行われ、公園周辺を行進した。
同公園は2011年8月に殉職したSD市警察の巡査の名に因んで、2014年2月にシティハイツの近隣公園を改名したもの。
メリーランド州の警察は死亡したグレイさんが脊髄を損傷した原因を捜査しており、4月30日に州司法当局に報告書が提出された。
警察側は内容を公表しない方針を示し、市民側が反発した。
(2015年5月16日号掲載)