SD国際空港の年間乗降客数2千万人超、前年比7%増
国際線は前年比4%増、東京/成田線など直行便利用客定着
2016年2月10日
サンディエゴ国際空港の発表によると、昨年 (2015年) 1年間に同空港 (リンドバーグ・フィールド) を利用した旅行者が延べ2000万人を超えた (20,081,258人)。
前年 (2014年) の利用客数約1870万人と比較すると+7%で、国際線、国内線ともに増加している。
外国からサンディエゴに降り立った旅客数は前年比+4%、一昨年比+11.3%の増加率を示した。
国際線の利用客増については、サンディエゴはメキシコ各都市を結ぶ航空路線が充実しているほか、2012年に就航した日本航空の東京/成田線、2011年に復活したブリティッシュ・エアウェイズのロンドン線の直行便利用客が定着した背景もある。
サンディエゴ国際空港は今夏、カナダへの増便を予定していることから、近隣国への窓口がさらに広がる。
2〜5年先の展望として、サンディエゴ国際空港は欧州各国の航空会社への打診を進めており、パリ、アムステルダム、フランクフルト、ミュンヘンへの直行便就航の可能性を探っている。
サンディエゴ国際空港の利用者数は年々増加ラインを描いており、2020年を目処 (めど) として、大規模な拡張/整備工事が段階的に進められている。
2013年にはターミナル2の10ゲート増設、空港アクセスへの車道分離、セキュリティーライン増設、ターミナル直結の歩道橋建設などを含む「グリーン・ビルド」プロジェクトが完成した。
今後は、ターミナル1を近代的で機能的な搭乗施設へ改造する計画に焦点が当てられている。
① ターミナル1の搭乗ゲートを18から28に増設
② 第1ターミナルと第2ターミナルをつなぐ連結施設を新設 (乗り継ぎ旅客のために、再度のセキュリティーチェックを回避)
③ 両ターミナルの南側にそれぞれ駐車場ビルを増設
―― というのが有力案の主な内容だ。
また、サンディエゴ観光局の統計では、昨年サンディエゴを訪れた旅行者の全体数は3400万人に上り、そのうち約半数が当地の宿泊施設に滞在している。
旅行者総数の前年比が+1.2%に留まっている中、航空機利用者の増加が目立っている。
(2016年3月1日号掲載)