分離親子の再会期限守れず
SDの連邦地裁命令、実現3分の1
2018年7月12日
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不法移民の親子を分離して拘束するトランプ政権の政策をめぐり、裁判所が命じた5歳未満の子供と親の再会期限を迎えた7月10日、政権側は、再会が実現するのは子供約100人のうち38人だと明らかにした。
約3分の1しか再会を実現できなかったことになり、人権団体や野党民主党は、トランプ政権が期限を守らなかったと批判を強めている。
米メディアが報じた。
裁判所の再会命令にも速やかに応じることができないずさんな措置だったことが明らかになり、反発がさらに広まる可能性がある。
10日は、速やかな親子再会を命じたサンディエゴの連邦地裁で、進捗状況を調べる審理が開かれ、政権側が現状報告を行った。
親と分離収容された子供は全部で2,300人以上に上り、連邦地裁は6月26日、離れ離れの親子を30日以内の7月26日までに全員の再会を、また5歳未満の子どもは7月10日までに再会させることを命じている。
政権側は期限延長を求めたが、裁判所は10日の審理で却下した。
(2018年8月1日号掲載)