トレバー・ホフマン氏が銅像に
元パドレスの “守護神” クローザー
2018年8月20日
パドレスは本拠地でのダイヤモンドバックス戦の際に通算601セーブを挙げ、米国野球殿堂入りしたトレバー・ホフマン氏の銅像の除幕式を行った。
左足を高々と上げた投球ホームを象 (かたど) ったもので、始球式では投球を披露した。
1993~2008年までの16年間、パドレスの “守護神” クローザーとして活躍したトレバー・ホフマン氏。
2009年にブルワーズへ移籍し、翌2010年に引退するまで601セーブを記録し、投手として金字塔を打ち立てた。
ヤンキースで歴代1位の通算652セーブを挙げたマリアノ・リベラ氏と双璧で、ナ・リーグ最優秀救援投手賞は「トレバー・ホフマン賞」と自身の名が付いている。
だが、順風満帆ではなかった。
生後すぐに病気で腎臓を一つ摘出する手術を受け、医師から激しいスポーツを止められた。
マイナー時代は遊撃手。
打撃不振に悩んだ末、肩が強かったことで投手に転向する。
最大の武器はチェンジアップ。
速球と変わらない腕の振りから絶妙の制球力で強打者を翻弄した。
「体の準備のためにも頭を整理するためにも、試合前にたくさん走ることが必要だった」と努力を惜しまなかった。
(2018年9月1日号掲載)