SD郡住宅中間価格、過去最高$579,750
5月の$575,000超える、売却物件数低下
2018年9月1日
不動産市場の動向を分析する情報サービス社 「コアロジック」の7月統計によると、サンディエゴ郡の住宅中間価格は$579,750 (約6,430万円) に達し、今年5月に記録した$575,000の最高額を更新した。
7月におけるSD郡の住宅価格上昇率は前年同月比で8%を示し、南カリフォルニア全郡中で最高となった。
一方で、SD郡内の住宅売却戸数は3,607戸にとどまり、過去4年間の月別統計で最少となった。
同郡の住宅需要の高さに反して、価格高騰に購入希望者の所得の伸びが追いつかず、入手困難度が拡大している現実が窺える。
SD郡の住宅価格上昇率は南カリフォルニアで No.1 とはいえ、中間価格ではオレンジ郡 ($735,750 /+6.6%)、LA郡 ($607,500 /+5.7%)、ヴェンチュラ郡 ($595,000 /+6.3%) に及ばない。
内陸部各郡の住宅価格上昇率は沿岸部各郡とほぼ同じ割合だが、リバーサイド郡 ($386,000 /+5.8%)、サンバーナディノ郡 ($325,000 /+6.6%) などは中間価格で大きく下回る。
今後は沿岸部を離れて内陸部の安価な物件を求める傾向が予想され、SD郡の価格上昇率が鈍化するとの見通しも示されている。
(2018年9月16日号掲載)