米国の新型コロナウイルス肺炎 (COVID19) 対策

 

米国の新型コロナウイルス肺炎 (COVID19) 対策

軍事施設を隔離用に供用、ミラマー海兵隊航空基地など

2020年2月19日

新型コロナウイルス肺炎 (COVID19) の拡大を受け、日本以外の国も中国からの自国民退避に動いている。

航空機で帰国した全員を、離島や施設などで一定期間隔離。

国内での二次感染を警戒しているためで、外出を控えるよう求めている日本とは対応が異なる。

オーストラリアは湖北省内に滞在する自国民を移動させ、同国領クリスマス島に2週間ほど隔離する措置を取った。

インド洋に浮かぶ島で、豪州への密航者の収容施設がある。

韓国政府は武漢市に滞在する自国民を退避させるチャーター機を1月末に派遣。

帰国後は少なくとも2週間、政府指定の施設に隔離する方針を明らかにした。

フランスでは2月1日までに武漢市から航空機で自国民が帰国。第1陣で肺炎症状のない人、第2陣で感染しているとみられる人が戻った。

症状のない人にも帰国後の2週間、パリ周辺に準備する受け入れ施設での滞在を義務付けた。

以下はアメリカ政府の対応。

エスパー国防長官は2月初め、米国保健福祉省 (HHS) の要請を受け、中国湖北省武漢市から複数のチャーター機で約1,000人を米国本土に退避させるとし、米国内の軍事基地を「隔離施設」 として供用すると発表した。

退避者約200人を既に収容したリバーサイド郡の「マーチ空軍予備役基地」に加え、カリフォルニア州ではサンディエゴの「ミラマー海兵隊航空基地」とベイエリアの「トラビス空軍基地」が隔離施設に指定された。

コロラド州 「フォートカーソン陸軍基地」、テキサス州 「ラックランド空軍基地」と併せると、臨時に供用された軍事基地は合計5か所を数える。

各施設は少なくとも250人の退避者に個室を提供できる収容力を備えており、隔離期間も原則として14日間に限定されている。

ミラマー海兵隊航空基地では、米政府チャーター機で中国から移送された第1陣収容者167人のうち166人が陰性と判明し、2月18日に帰宅の途についた。

中国で2人の陽性患者と接触したとされる1人も2月24日に隔離期間が終了する見通し。

サンディエゴ郡公衆衛生課によると、ミラマー基地での第2陣収容者65人のうち63人も2月20日に14日間の隔離期間を終了するという。

ミラマー海兵隊基地の隔離者は2月中にも皆無となりそうだが、当局者はサンディエゴでの新型コロナウイルス肺炎の脅威が一掃されたわけではないと、警戒を緩めていない。


(2020年3月1日号掲載)