Thursday, 28 March 2024

SD 郡内のビジネス再開続く…ネイルサロン、動物園

 

SD 郡内のビジネス再開続く…ネイルサロン、動物園

6月は感染者数上昇 … 大型催事の開催は慎重に判断

2020年6月19日

サンディエゴ郡当局は6月19日、ニューソム知事が提唱する段階的な経済活動復帰への諸条件に基づいて、安全対策を万全にした上での各種ビジネスの業務再開を許可した。

ネイルサロン、タトゥパーラー (入れ墨)、まつ毛/眉毛サロン (スレッディング脱毛、ワックス脱毛ほか)、スキンケアサービス。

右記ビジネスの営業再開規定は、先月許可された美容院、理髪店対象の内容と同じ:オープン前に「SD郡安全業務再開プラン」 (County’s Safe Reopening Plan / sandiegocounty.gov) を完成させて店入口に掲示する。

従業員は各シフトの開始時と終了時に体温測定と健康チェックを行う。

Covid-19の症状があり、発熱、咳、息切れまたは呼吸困難、悪寒、筋肉痛、喉の痛み、味覚や嗅覚の喪失がある場合、顧客も従業員も店内に入れない。

スタイリストと顧客の双方がマスク/フェイシャルカバーを着用し、店内での石けんや殺菌剤による手洗いを励行する。

レストラン、バー、クラブの再開に伴う新たな措置も取られた。

ガスランプ・クオーターの車両通行止め:5th Ave. (G St.〜 K St. の間) の車両通行を時限的に禁止。
*木・金曜:5pm-12am / 土曜:12pm-12am。食事客の混雑回避による対人距離維持 (6フィート以上)。
   各店舗は路上と歩道に顧客用テーブルの仮設も可能。

リトル・イタリーの車両通行止め : India St. & 周辺通り一部の車両通行を時限的に禁止。
*土曜:4pm-10pm。7月以降の実施継続は未定。
    目的と顧客用テーブルの仮設許可はガスランプ・クオーターと同じ。


テーマパークも再オープンの動き。

サンディエゴ動物園/サンディエゴ動物園サファリパーク:6月20日より再開。入場者数制限、園内での手洗い、通路変更、マスク着用、対人距離 (6フィート以上) 確保など。
再開当初はツアー、ライド、各種アトラクションを制限。レストラン、ショッピングも一部制限。

レゴランド・カリフォルニア:6月20日より Sea Lion Aquarium (海洋生物水族館) のみ再開。
   パーク全体の再オープン予定は7月1日。入場者数制限、園内での手洗い、通路変更、マスク着用、対人距離 (6フィート以上) 確保など。


ビジネス再開に伴い、SD郡内の新型コロナ感染状況が変化しつつある。

経済活動復帰前の5月は1日当たりの新規感染者数がほぼ100人を下回っていたが、6月は100人台へ突入し、6月18日 (238人)、19日 (258人) は2日連続で200人を超えた。

この2日間は連続してクラスター (感染者集団) が発生している。

郡当局は、今後も感染増のペースが衰えなければ、第4ステージのコンサート開催、スポーツ観戦、コンベンションセンターの行事など、大人数の集まるイベントへのゴーサインは慎重にならざるを得ないとしている。

SD郡保健福祉課によると、6月19日現在の郡内感染者は合計10,350人、入院者1,595人、集中治療室 (ICU) 搬送443人。

感染者が上昇ラインを描く一方で、1日の死者は1人、ICU治療は6人と抑制されている。

また、6月15日時点での人口1,000人当たりの感染者は0.58人と低く、LA郡の1.89人を大きく下回る。

CA州の中で感染割合が最も高いのはインペリアル郡 (SD郡の東隣り) の10.32人だった。



(2020年7月1日号掲載)