2023年1月2日
異文化ビジネスの中心街として知られ、アジア系レストランやショップが立ち並ぶカーニーメサ地区のコンボイ・ストリートに自転車専用レーンを新設する計画がある。
地元メディアが報じた。
サンディエゴ市が提唱するプロジェクト。
自転車は安価で手軽に購入・レンタルできる乗り物。
サンディエゴ郡自転車連合 (SDCBC) は、健康的で環境にも優しい交通手段という側面と、サンディエゴの多様性を象徴するメルティング・ポット (人種・文化の坩堝=るつぼ) をカジュアル感覚で楽しめるという見地から、自転車レーン新設プロジェクトに賛同の意を表している。
同地域に住むサイクリストからも「(コンボイ通りは) 交通量が多く、自転車愛好家が入り込む余地がない。
(バイクレーン建設を) 進めてほしい」との声が高まっている。
また、地域住民からは「自転車用スペースがないばかりか、道路の表面が凸凹 (でこぼこ) している。舗装の塗り直しも必要。歩道の拡張も急いでほしい」との苦情・要望も聞かれる。
安全に整備された自転車レーン新設の実現には、一般車の駐車場を削減・縮小するコンセンサスも不可欠。
合意を得れば約300台の駐車スペースが失われるという推計もある。
同地区のビジネスオーナーは難色を露わにする。
レストラン経営者の一人は「地元の中小企業にとって、これは大問題。駐車場の少なさに不満を抱くお客さんが多いのに、ストリート沿いの駐車スペースを奪うことは不満を増大させるだけ」と、困惑気味に話す。
*写真はイメージ
(2023年1月16日号掲載)