2022年12月31日
英国の経済紙エコノミストの調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニットが実施した「2022年世界生計費 (WCOL) 調査」によると、地球上で最も物価が高い主要都市はシンガポールとニューヨークで、サンディエゴは前回調査の50位から33ランク上昇して17位。
CA州内の近隣都市ロサンゼルス (4位) やサンフランシスコ (8位) には及ばないが、人口が1,000万人を超える東京やモスクワを引き離している。
WCOLのデータは毎年3月と9月に集計・分析が行われ、6月と12月に調査結果が発表される。
世界中の物価に及ぼすインフレの影響を詳細に報告する中、半年間で ”America’s Finest City” の生活費が驚くほどの上昇ペースを示していることが浮き彫りになった。
調査対象の172都市中、サンディエゴの33ランクアップは都市別の上昇幅で6位の高さだった。
調査によると、世界の物価は昨年1年間で平均8.1%アップしており、少なくとも過去20年間で最速の上昇率を示した。
市民生活ではガソリン価格やエネルギーコストの高騰など、光熱費の上昇が家計を圧迫しており、ロシア―ウクライナの戦闘と中国の新型コロナ規制の長期化 (1月8日解除) による経済減速も拍車をかけているという。
生活費の高い都市トップ10は次の通り。
*(カッコ) は1位のシンガポールとニューヨークを100とした物価指数。
① シンガポール (100)
① ニューヨーク (100)
③ テルアビブ (99)
④ 香港 (98)
④ ロサンゼルス (98)
⑥ チューリッヒ (94)
⑦ ジュネーブ (91)
⑧ サンフランシスコ (85)
⑨ パリ (84)
⑩ コペンハーゲン (83)
⑩ シドニー (83)
*Worldwide Cost of Living 2022調査結果の詳細は 2022 Worldwide Cost of Living (WCOL) survey
へアクセス。
(2023年1月16日号掲載)