ベン・S・セガワ氏逝去、享年87
元SD日系米人歴史協会理事長
2018年2月3日
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© YUYU File Photo |
サンディエゴ日系米人歴史協会 (Japanese American Historical Society of San Diego=JAHSSD) の設立メンバーであり、同協会会長/理事長を務めたベン・S・セガワ氏が1月26日、ボニータの自宅で死去した。
87歳だった。
地元メディアが報じた。
1930年ラメサ生まれ。
日本海軍の真珠湾攻撃から4か月後の1942年4月、11歳のセガワ氏は、サウスベイ地区で農業を営んでいた家族とともにアリゾナ州のポルソン収容所へ送られ、14歳まで過ごす。
当時、強制収容された日系人の総数は12万人に上った。
ポストンの被収容者数は約18,000人。
そのうち1,100人余りがサンディエゴ地区の日系人だった。
セガワ氏は1991年、ポストンの彼収容者とともに強制収容所での体験記録を後世に伝えようと、日系人の足跡に詳しい歴史家ドン・エステス氏 (故人) の協力を得て展示会を開催。
これが大きな反響を呼び、SD日系米人歴史協会の礎となった。
同氏は展示や講演を通して日系人史への深い理解を促す活動に尽力した。
SD日系米人歴史協会が制作に関与したドキュメンタリービデオ『圧力下の民主主義』 (“Democracy Under Pressure”) は数百校に配布されている。
(2018年2月16日号掲載)