ニューヨーク、はしか大流行
サンディエゴでは感染者報告されず
2019年5月8日
全米で麻疹の流行が拡大している。
米疾病対策センター (CDC) によると、2018年の全米の患者は前年の3倍超の372人。
今年はさらに増え、4月上旬の時点で既に465人に達した。
特にNY州が多く、NY市ブルックリン地区の一部とNY市郊外にあるユダヤ人が暮らす地域に集中している。
NY・タイムズ紙などによると、流行は昨年10月ごろから始まった。
ユダヤ教の祭りに参加するため、はしかが流行していたイスラエルを訪ねた超正統派の家族の子供たちが感染して帰国したとみられる。
ユダヤ教の超正統派は、子供の教育で教義を最優先したり、割礼の習慣をかたくなに守るなど、しばしば地元当局とも対立。
外部からの干渉を極端に嫌い、予防接種の実施率は平均より大幅に低いという。
CA州では4月下旬の時点で38人の患者が確認されている。
SD郡では2017年以来、はしか患者は出現していない。
だが、CA州伝染病予防局SD支部が発表した統計によると、今年4月末時点で陽性と判断されていない “潜在的患者” は8人を数えたほか、感染が疑われる受診者も26人に上った。
これらの兆候から、SD郡で陽性患者が確認されるのは時間の問題のようだ。
(2019年6月1日号掲載)