親子分離差し止め命令、トランプ政権に
サンディエゴ連邦地裁、D・サブラウ判事
2018年6月28日
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不法移民の親子を分離して拘束するトランプ政権の政策をめぐり、サンディエゴの連邦地裁 (カリフォルニア州南部地区連邦地方裁判所) のダナ・サブラウ判事は6月26日、別々に収容されている不法移民の親子を30日以内に再会させるよう移民・税関捜査局 (ICE) に命じた。
また、全米における親子分離の一時差し止めも命じた。
政権は今春から実施する不法移民への「不寛容政策」の一環として親子の分離収容を強行。
国内外から強い批判を受け、大統領令で撤回を表明したが、具体策を示さないままで、実行を疑問視する見方が広がっていた。
同地裁は、分離収容した子どもが5歳未満の場合、14日以内に親と再会させることや、離れ離れの親子に10日以内に電話で話す機会を与えることも命じた。
CNNテレビによると、全米市民自由連合 (ACLU) が2月、アフリカ中部コンゴ (旧ザイール) から亡命を求めた母親が女児と分離収容されたことなどを受け、ICEを相手取って訴えを起こしていた。
(2018年7月16日号掲載)