2022年1月28日
サンディエゴ郡監督委員会は1月26日、暫定プログラムの一環として、零細企業としての「マイクロエンタープライズ・ホームキッチン・オペレーション」 (MEHKO) =ホームキッチン条例= の運営許可を正式に与え、30日後に発効することを決定した。プログラムは2年間継続する予定で、以後は郡委員会が恒久化するかどうかを決める。
この郡条例には、食品安全証明書、食品保管場所の指定、住宅に許可されるホームキッチンの数、飲料水質を含む継続的な検査など、カテゴリー別の諸要件や運営規定が含まれている。
マイクロキッチン操業者は食品管理者の資格を取得し、食品取扱者のテストに合格する必要がある。
さらに、従事者の年収上限が5万ドルであること、食品は調理したその日に販売しなければならないなどの制限が付く。
州税を納める義務も生じる。
ホームキッチン条例の利点は以下の通り――。
①女性、移民、マイノリティーが経営する小規模な家庭料理店のビジネスチャンスが膨らむ。
②既存の非公式な家庭料理が商品化され、規定を順守することで、より安全な食品の流通につながる。
③発達障害や高齢の親族に在宅介護を続けている家族の収入源となる。
④コロナ禍で経済的な打撃を受けた家族は収入を補える副職となる。
⑤レストラン経営を目指す人には、基本的なノウハウを学び、メニューの試作・試食の実践的機会となる。
⑥遠隔地でのフードサービスが充実していく可能性を高める。
(2022年2月16日号掲載)