Friday, 17 May 2024

SD都市圏の家賃高騰、全米5番目 1ベッド$2,390、2ベッド$3,050

2022年4月27日

サンディエゴ都市圏家賃は、新型コロナウイルスの大流行が始まって以来、西海岸の他都市域を大きく凌ぐ高騰ぶりで、中間賃貸額はニューヨーク、サンフランシスコ、マイアミ、ボストンに次ぐ5番目の高さだった。

オンラインで賃貸情報を提供するザンパー (Zumper) が4月26日に発信したレポートで明らかになった。


統計によると、サンディエゴにおける4月の1ベッドルーム中間賃貸額は2,390ドルで、ロサンゼルス、ワシントンDC、オークランドよりも高額だった。

2ベッドルームの中間価格は3,050ドルで、前年同時期比で約27%上昇している。


賃貸料の上昇はサンディエゴ郊外でも見られ、チュラビスタの1ベッドルームは昨年比で約40%オーシャンサイド30%近く急騰した。


ザンパー社のアナリストは、サンディエゴの賃貸急騰の理由として2つの要因を挙げている。

① NY、LA、SFなどの人口流入の激しい都市 (transplant cities) ではパンデミックの影響から、被雇用者が一定期間あるいは永久離職するケースが増加したが、SD気候条件生活環境他都市圏より優れており、転居せずに在宅勤務を続ける人々が多く、賃貸需要が高いまま保たれている

② SDの不動産は高額であり、住宅購入を計画しても1年で価格が20%近く (過去2年間は50%) 上昇する現実に阻まれ、住宅市場に移行したい人々が賃貸市場に取り残される


全米統計でも、1ベッドルームの中間賃貸額は4月に1,410ドルの過去最高を記録し、過去14か月で13倍に上昇した。

2ベッドルームも1,746ドルに達し、15か月連続で過去最高を更新中。



(2022年5月16日号掲載)