Thursday, 21 November 2024

SD 郡の海岸水質良好、夏季は97%がA 〜B 評価

SD 郡の海岸水質良好、夏季は97%がA 〜B 評価

水中バクテリアによる汚染度、乾燥期は安全度アップ

2019年8月15日

 

© Simone Hogan / shutterstock.com

カリフォルニア州の海浜浄化活動を推進する非営利団体「ヒール・ザ・ベイ」 ( 本部・サン タモニカ) が発表した最新の海岸水質汚染検査 (2018 年4 月〜2019 年3 月) の結果に よると、サンディエゴ郡で夏季乾燥日の調査対象となった海岸のうち「A」〜「B」 の高い 評価を得た海岸は97%に達した。

調査は太平洋側のカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州の主要海岸を対象に実施 され、夏季乾燥日において「A」および「B」と評価された海岸は3州で94%だった。

サンディエゴ郡は3州全体の評価を上回っている。

同郡内で夏季乾燥日、冬季乾燥日、 年間降雨日のいずれも「A +」 の最高評価を受けたのはオーシャンサイド ( キャシディ・ストリート 付近)、カールスバッド ( 南カールスバッド ステート ビーチ 他)、エンシニータス ( サンエリホ ステート ビーチ 他)、カーディフ・バイ・ザ・シー ( カーディフ ステート ビーチ)、 ソラナビーチ (タイド ビーチ パーク) の5か所だった。

ヒール・ザ・ベイの報告では、一般論として降雨量の多い年回りには、汚水が地上から道 路などを伝って海洋に流されることから、海水汚染が進むと説明している。一方、異常乾燥 に見舞われた年回りには、地上からの汚水が制御されることから海岸の安全度がアップす る傾向にあるという。

ヒール・ザ・ベイは毎年、指定されたカリフォルニア州の海岸に水質検査拠点を設定し、 バクテリア測定値から海水汚染度を算出して「A」~「F」のランク分けをしている。

2018 年4 月~ 2019 年3 月の統計では、実際に夏季乾燥日に「A+」「A」の好評価を得ていながら、降雨日に「F」の最低評価にランクダウンしているサンディエゴ郡内の海岸はコロナド ( シルバーストランド ステート ビーチ 他)、インペリアルビーチ ( インペリアル ビーチ ピア 他)、ティフアナ ( ティフアナ川河口付近 他)、米墨国境 ( ボーダーフィールド ステート パーク)、エンシニータス (ムーンライト ビーチ)、デルマー ( サンディエギト リバー ビーチ) の6か所を数えた。

水質検査の第一義的な目的はカリフォルニア州内の海岸を訪れる数百万の人々の健康管理。「F」ランクの海岸で海水浴を行うと、外・内耳炎、呼吸器系疾患、発疹などの症状を 呈することもあるので注意が必要。

また、サンディエゴ郡当局も毎年、州が設定した水質基準を適用して海水汚染検査を実 施している。検査の結果、州の基準値を上回れば、海岸にはその旨を通知する看板が立て られる。


(2019年9月1日号掲載)