新スタジアム着工、2022年完成
2020年8月10日
サンディエゴ市が所有するミッションバレーの「SDカウンティ・クレジット・ユニオン・スタジアム」 (SDCCUスタジアム=135エーカー) がサンディエゴ州立大学 (SDSU) に8,800万ドル (約94億円) で売却されることが決まった。
SDCCUスタジアム (旧クアルコム・スタジアム) はNFLチーム、チャージャーズのホームグラウンドとして半世紀にわたり使用されたが、2017年にチームのLA移転が決定。
2018年11月の住民投票で2種の新築/転用案が問われた。
一つは「SDSU ウエスト計画」。
サンディエゴ州立大学のフットボール競技場として35,000人が収容可能なスタジアムを新築し、スタジアム周辺の住宅、商業用スペース、河岸公園などの建設も含むプロジェクトで、賛成55%を得て採択された。
もう一つは地元の投資グループが推進していた「サッカーシティ計画」。
プロサッカーのMLS チームをサンディエゴに創設/誘致し、23,500人収容のサッカー競技用スタジアムを新設するという対案だったが、反対70%で否決された。
過半数の賛同を得た「SDSU ウエスト計画」は、後に「SDSUミッションバレー計画」と改称。
新スタジアムは8月17日に着工し、2022年の大学フットボールシーズン開幕前のオープンを目指す。
また、SDCCUスタジアム付設の広大な駐車場はSDSUキャンパスの一部に生まれ変わる。
SDSUへのスタジアム売却はSD市議会が6月に可決し、フォルコナー市長が8月6日に認可した。
スタジアム新築を含む総工費は約35億ドル (約373億円)。
全体のプロジェクトが完成するまで10~15年を要するとみられている。
(2020年9月1日号掲載)