Saturday, 17 May 2025

SD動物愛護協会、野良猫を解放 不妊・去勢手術後に、賛否両論

2021年6月1日

サンディエゴ動物愛護協会は、動物権利擁護者からの訴訟が係争中でありながら、猫を路上に解放する方針を継続しており、物議を醸している。

地元メディアによると、サンディエゴ動物愛護協会は保護猫を路上に戻すプログラムを遂行中。

屋外で発見された野良猫が同NPO救護施設のシェルターに持ち込まれた場合、不妊・去勢手術とワクチン接種を行った後にリリースするという。

同NPOは2018年7月から2019年10月までの16か月間に700匹以上、2019年7月から2020年12月の18か月間に1,300匹以上の猫をサンディエゴ市内に解放した。

サンディエゴ動物愛護協会は、シェルターに保護されている野良猫は安楽死の運命に晒 (さら) され、長期間ケージに入れておくのも健康的でないと説明。

路上に解放することで、善意の市民から世話を受けたり飼い猫として迎えられる恩恵もあり、猫たちが幸せに暮らせる可能性が広がるとしている。

サンディエゴ動物愛護協会の方針に異議を唱え、訴訟を起こしている動物愛護活動家もいる。

野良猫が生き延びるには危険と思われる地域にも放出しているというのが理由で、真実を語っていないと主張する。

このプログラムには賛否両論があり、しばらくは論争が続きそうだ。


*写真はイメージ


(2021年6月16号掲載)