2023年9月11日
サンディエゴ広域圏不動産協会 (GSDAR) は、8月の一戸建て住宅の販売中間価格が100万ドル (約1億4,700万円) を超え、付帯設備/付帯動産 (attached home) についても史上最高額を記録したと発表した。
地元メディアが伝えた。
GSDARはサンディエゴ大都市圏の不動産販売情報を共有するシステム「SD・マルチプル・リスティング・サービス」で収集されたデータを使用し、統計上は住宅販売数が低いにもかかわらず、販売
中間価格が1,025,000ドル (約1億5,100万円) に達したことを明らかにした。
さらに、コンドミニアムやタウンハウスの販売中間価格は、前月比 (7月) で6%、前年同月比で9%
上昇し、史上最高値の677,000ドル (約1億円) を記録した。
GSDARのフランク・パウエル会長は「8月の住宅売買実数は高金利と深刻な在庫不足によって低迷したが、それでも価格を高騰させる引き金となった。初めて不動産購入を目指す人には厳しい環境かもしれないが、忍耐強くタイミングを待てば、いずれ (物件購入の) 好機が訪れる」と語った。
GSDARの統計によると、8月の一戸建て住宅と付帯設備/付帯動産の販売件数は、昨年同時期より19%ダウン。
8月の売り物件も前月比で5%減少し、再販住宅が市場に出ている平均日数は約60日間だった。
SD郡で8月に売買成約に至った最高額の一戸建て物件は、SD市を拠点に活動する著名な建築デザイナー、ウォレス・E・カニンガムの設計によるエンシニータスの未来的住宅「クレセントハウス」 (5寝室/6バスルーム/オーシャンフロント/6,300平方フィート)。
8月19日に1,625万ドル (約24億円) で売却された。
8月の販売実数は7月より3%、昨年同月比で13.5%上昇した。
(2023年10月1日号掲載)