2022年10月13日
サンディエゴ郡の暴力犯罪 (殺人、暴行、強姦、強盗、恐喝など) は、強姦を除いて、今年上半期に昨年同時期より増加したが、財産犯罪 (窃盗、詐欺、横領、背任など) は減少していることが、サンディエゴの公的調査機関 SANDAG が10月13日に発表した報告書で明らかになった。
報告書によると、殺人と強盗の事件数は2021年に比べ、それぞれ4%と15%増加した。
2022年上半期の加重暴行 (想定以上に重い結果となった犯罪=傷害致死、強盗致死など) の事件数は減少したが、2012年以来2番目に多い報告件数となった。
加重暴行は任意の年に法執行機関に報告される暴力犯罪の約2/3を占めている。
SANDAGでデータ分析を担当するシンシア・バーク上級ディレクターは「暴力犯罪の5件に2件、財産犯罪の3件に1件しか警察には報告されていない」と語る。
財産犯罪の発生率は、2022年上半期は2021年上半期と比べ2%減、2018年上半期と比較して5%低くなっている。
2022年1月~6月に報告された財産犯罪は合計26,448件で、1日平均146件。
窃盗は全体的に減少したが、自動車部品に関しては2021年上半期と比較して12%増。
窃盗は2022年上半期に10%ほどアップしたが、これは非住宅での19%増加に対し、住宅では2%減少したことによる。
1980年以降、SANDAGは地元の法執行機関と協力し、サンディエゴ地区の犯罪統計を報告している。
これらのデータは、地元の治安当局、政策立案者、各コミュニティーが努力を続ける公共の安全と犯罪防止の効果が反映されており、長期にわたる治安状況を追跡するために使用されている。
(2022年11月1日号掲載)