Thursday, 18 April 2024

SD郡行政官宅の火災、不審火か コロナ禍のビジネス制限に批判も

2022年1月13日

地元メディアの報道によると、1月12日午前4時頃、サンディエゴ郡のネイサン・フレッチャー行政官 (民主) と妻ロリーナ・ゴンザレスさんを含む家族が火災報知器の警報で目を覚ました。

SD郡の新型コロナウイルス定例記者会見の報道官としても知られるフレッチャー氏は、「家の前が炎に包まれたが、別のドアから家族全員が安全に避難できた」と、準備した声明を読み上げた。


SD消防救助局の広報担当者によると、この火災で住居に約30,000ドル、家の正面に停めていた車に6,000ドルの損害が生じた。

警察と消防の捜査官で構成される「SD都市圏放火捜査チーム」は、この火災に不審火の可能性も否定できないとして調査を続けている。

自宅前に掲げていた星条旗が燃えたことも明らかにしたフレッチャー氏は「家族が無事であること、それだけが大事なこと」と付け加えた。


フレッチャー氏はSD郡の新型コロナ政策を積極的に支持し、パンデミックのピーク時にビジネス制限を提唱するなど、郡民から支持と批判の賛否を集めてきた。

郡政府の厳しいコロナ対策をリードする顔でもあり、郡監督会議でのパブリックコメントでは、公衆衛生の制限をめぐって怒号が飛び交うこともあった。

しかし、同氏への反感が火災の “火種” と断定する確証は得られていない。


同氏の妻ロリーナゴンザレスさんも支持者と批判者から強いリアクションを受けている。

民主党の州議会議員として、運転や配達などの業務従事者 (ギグワーカー) の法的権利を保護し、雇用労働者として最低賃金や有給病気休暇、傷害保険、健康保険、失業保険、超過勤務手当などの義務を使用者に負わせる野心的なギグワーカー法を成立させた人物

ゴンザレスさんは1月3日に州下院議員を辞職し、カリフォルニア労働組合長に就任している。

(2022年2月1日号掲載)