米大統領、国境の壁で重要発表へ
移民集団、ティフアナに2千人待機
2019年1月20日
トランプ大統領は1月18日、ツイッターに「南部国境の人道危機、政府閉鎖に関して重要な発表をする」と投稿した。
具体的な内容に触れていないが、最大の公約であるメキシコ 国境の壁建設に向けて新たな施策を公表する可能性がある。
壁建設をめぐっては、政権と下院多数派を握る民主党との対立から予算が失効し、政府機関が一部閉鎖に追い込まれている。
トランプ氏は議会を通さず建設費を得るため、国家非常事態宣言も検討している。
一方、メキシコのメディアなどによると、中米諸国から米国を目指す新たな約2千人の移民集団 (キャラバン) が18日までにメキシコ南部に入った。
当初はホンジュラスからの数百人規模だったが、その後エルサルバドルなどからの集団も現れた。
メキシコ政府は違法入境も事実上黙認しており、さらに増える可能性もある。
メキシコ政府関係者によると、サンディエゴと国境を接するティフアナ周辺には、既に移民集団2千人以上が米国への難民申請のために待機している。
トランプ氏はツイッターに「大勢のキャラバンが米国に向かっている。壁がないと止めるのはとても難しい」とも書き込み、国境壁建設の必要性を重ねて訴えた。
(2019年2月1日号掲載)