Thursday, 18 April 2024

ガラガラヘビ活動期、事故に警戒を SDで年間1,000件+の目撃報告

2022年4月15日

今年も初夏を迎え、行楽シーズンに胸躍らせる季節となったが、ガラガラヘビの活動期に入り注意が必要だ。

ガラガラヘビに噛まれる事故の発生件数から言えば、サンディエゴ郡は全米でも有数の地域であり、目撃件数は年間1,000件を超える (SD郡動物管理課の統計)。


南カリフォルニアに生息するガラガラヘビの種類には、湾岸地域に多いサザンパシフィック、元来メキシコ産でバハカリフォルニアから北上移住したレッドダイアモンド、鮮やかな縞模様が特徴のスペックルド、砂漠全域に繁殖しているサイドワインダー、モハヴェ砂漠の高地に棲むその名もモハヴェ、SD郡東部やインペリアル郡で見られるウェスタンダイアモンドなどがある。


ガラガラヘビを他のヘビから類別できる最も顕著な特徴は、尻尾に付いているガラガラ。

だが、その部分が取れている場合には判別が容易でない。


これらのヘビは毒を持ち、噛まれた部分の組織が破壊されて血液が凝固してしまう。

モハヴェの毒は神経系に影響し、全身が麻痺 (マヒ) するので最も恐ろしいと言われている。


事故を予防するには、砂漠や野山を裸足で歩かない歩道から外れて茂みに入り込まない屋外で不用意に石などを持ち上げない水泳中に木の枝と間違えて水面のヘビをつかまない ―― などを心がける。


噛まれた場合はアンティベニン (antivenin) という抗毒血清を一刻も早く打つ必要があるので、いかなる応急処置にも優先して病院へ行くべきだ。

通常のケガの緊急措置としての止血、氷で冷やすなどは逆効果で、傷口をナイフで切る、口で毒を吸い出すなども危険性を伴う。

効果的な応急処置は、傷口を石けん水で洗う冷水で濡らしたタオルを傷口に巻くという程度で、とにかく病院へ急行することが最重要となる。

適切な処置を行い、速やかに ER (緊急医療機関) へ向かえば成人の場合は命取りになることは少ない

しかし、幼児やペットが被害に遭った場合は、より緊急の行動が求められる


ガラガラヘビを自宅の敷地内で目撃した場合は、郡動物管理課 (アニマルサービス) ☎︎619-236-2341駆除を要請できる (SD、カールスバッド、デルマー、ソラナビーチ、エンシニータス、サンティーおよび非自治体域が対象)。


(2022年5月1日号掲載)