Saturday, 07 September 2024

富裕層向け「コスタヴェルデ」刷新へ モール改造、ライフサイエンス企業も

2020年10月15日

UTC (ユニバーシティ・タウン・センター) に隣接する高所得層向けショッピングモール、コスタヴェルデ・センター (8410 Genesee Ave., S.D.) の再活性プロジェクトがSD市計画審議委員会で承認された。

コスタヴェルデ・センターは1989年にオープン。13.9エーカーの敷地に約17万8,000 sq.ft. の小売スペースを有している。

2015年から進められている刷新計画は、ライフサイエンス (生命科学) 関連企業用スペース40万sq.ft.、200室のビジネス向け宿泊施設などを加えた “新生コスタヴェルデ” を2023年に誕生させるというもの。

SD市当局が承認したのは、同モールを所有する不動産投資社リージェンシー・センターズ (本社:フロリダ州ジャクソンビル) と地元SDの不動産開発社アレクサンドリアによる修正後の総合計画案、コミュニティ開発プラン、生活環境への影響調査報告。

リージェンシー/アレクサンドリア側は現状の小売面積を維持する方針だが、モール全体の改造・改装に加え、催事会場新設、飲食スペース拡張、緑地増設などをプロジェクトの骨子としている。

また、MTS (サンディエゴ・トロリー) の延伸計画により、2021年夏~秋季に完成予定のUTC最寄駅へのアクセス至便も必須事項に挙げている。

アレクサンドリア参入前のリージェンシーによる総工費の推計は2億3,000万ドル (約242億5,000万円) だが、実際にはこれを上回るとみられる。

リージェンシー/アレクサンドリア側はモール改造を来年6月に着手したいとしている。

同プロジェクトは11月中にSD市議会で最終承認の審議に諮 (はか) られる。

現在、SDでは “ITジェネレーション” と呼ばれるミレニアル世代 (1980~2000年代生まれの20~30代世代) に照準を定めたホートンプラザ再生プロジェクトも進行中。

高給職のテクノロジー企業を新生オフィスビルに集めようとする動きが目立っている

 *イラストはイメージ

 

(2020年11月1日号掲載)