Saturday, 07 September 2024

世界の感染者数5,500万人、米国最多1,100万人+ SD郡新規感染1,000人突破「紫レベル」へ移行

2020年11月15日

ジョンズ・ホプキンス大が11月15日に発表した統計によると、世界の新型コロナウイルス累計感染者数は5,500万人に迫っている。

国別では米国が1,100万人超と最も多く、インド約880万人、ブラジル約580万人、フランスとロシアがそれぞれ約190万人と続く。

全世界の死者は約131万人に達し、米国が約24万6千人で最多

NY・タイムズ紙 (電子版) は11月12日、新型コロナウイルスの新規感染者が全米で過去最多となる16万人超に達したと報じた。

同紙は「感染対応を真剣にしなかった結果で、完全に予見できた」とする専門家の見方を伝えている。

米国の1日当たりの新規感染者は4月に3万人ほどでピークとなり一度減少。

7月に7万人に上昇し再びピークとなったが、9月には4万人前後で推移していた。

冬が近づくにつれ 「第3波」 (米メディア) の到来を印象づけた。

開発が進んでいるワクチンについては、アレックス・アザー米厚生長官が10月21日に疾病対策センター (CDC) で記者会見し、米国内では年内に一部で導入され、国民全員には来年3月末から4月初めに行きわたるとの見通しを強調。

アザー氏は、ファイザー、モデルナなど複数の米国メーカーが開発するワクチンが臨床試験の最終段階に進んでいると例示。

食品医薬品局 (FDA) が「年内に (いずれかの緊急使用などを) 許可できる」と説明した。

年内は供給量が限られるため、高齢者施設の入所者など重症化リスクの最も高いグループに優先的に投与すると指摘。

来年1月末までに全ての高齢者と医療従事者らが接種できるようにし、3月末から4月初めに米国民全員に普及させるとした。

一方で、治験の進行に伴い、ワクチンの副作用が疑われる様々な症状が報告され、倦怠感や頭痛、高熱などが確認されている。

治験の一時中断を余儀なくされる深刻な例もあり、開発の難しさを示している。

感染症の専門家はワクチン完成時期や効果が先走って宣伝される現状を懸念する。

米国の性急なワクチンの実用化に安全性を疑問視する声も聞かれる。

世界保健機関(WHO)によると、治験の最終段階に進んだワクチン開発チームは10に上る。

2度目の接種後に影響が出る例や、高齢者より若者を中心に症状が重くなる例など、傾向も異なるという。

米製薬大手モデルナの40代の被験者は接種後、約12時間にわたり、激しい体調の変化に見舞われた。

「高熱、悪寒、動悸に関節痛で眠れなかった」

実用化には肯定的だが、免疫反応が強く出る子どもへの影響を心配し、詳細をツイッターに投稿した。

SD郡保健福祉課が11月15日に発表した統計では、郡内の1日当たりの新規感染者が1,087人に達し、過去最多を記録した (累計64,768人)。

最大の注目点はCA州が設定した4段階の新型コロナウイルス感染基準。

11月4日時点の14日間の平均モニタリングによると、SD郡の10万人当たりの感染症例は7.4。

11月10日の発表では10万人当たりの感染症例が8.9 (調整後) を示し、2週間連続で7.0を超えて基準オーバーとなり、一部ビジネスの条件付き屋内営業が許可されている「赤レベル」から屋外営業のみに制限される「紫レベル」へ移行した。

適用は11月14日より


(2020年11月16日号掲載)