Friday, 19 April 2024

コロナ治療に薬用キノコ UCSDなど共同研究

2021年11月13日

UCSD、UCLA、ラホヤ免疫学研究所 (非営利組織) は、急性 Covid-19 感染症の治療薬用キノコ台湾産ハーブが役立つかどうかを評価する共同研究を続けている。

地元メディアが伝えた。


進行中の研究は、Covid-19の軽症時期にキノコとハーブを調合した「新薬」を投与することにより、 臨床的な悪化を防ぎ、重症化の抑制効果を検証する初期的治験の段階。


研究代表者のゴードン・サックス博士によると、2022年12月まで実施される試験の一つは、キノコのアガリコンというエキス (アダプトゲン成分) とカワラタケを50:50でブレンドし、作成したカプセルの安全性と実現性を検証することにある。

キノコは長い使用実績から、免疫増強や抗ウイルス効果を示してきた。

アガリコンがインフルエンザやヘルペスなどのウイルスを抑制することも実証され、薬用キノコが新型コロナウイルスの複製を阻害する理論を第2相試験で確認したいと意気込んでいる。


人間と一緒に進化してきたキノコには、バクテリアやウイルスなどの菌類が人間を捕食するのと同じように、キノコも害虫に対する絶妙な防御力を身に付けている。

人間がキノコを食べることで、その免疫力が付与されるという考えだ。


今年7月に開始され2022年12月に終了する第2相試験の目的は、Covid-19 の治療薬として広く使用されている21種類の台湾産漢方薬を配合した製剤「清肺湯」 (せいはいとう) の安全性と実行可能性の確認にある。

第3相試験は、初回接種時と同じ薬用キノコをカプセルで投与し、抗体や免疫反応の増進を検証していく。

第4相試験では、薬用キノコが Covid-19 のブースターショットと同様の効果をもたらすかどうかを調査する。


*写真はイメージ


(2021年12月1日号掲載)