2022年10月20日
サンディエゴ市カーニーメサ地区のコンボイ・ストリートは地元資本の汎アジア系レストランやショップが立ち並ぶ、異文化ビジネスの中心街として知られている。
全米で集合住宅開発を手がけるトラメル・クロウ・レジデンシャル社 (TCR) は、カーニーメサ地区をさらに活性化するために、多彩なビジネスと居住者とのコミュニケーション強化を図り、以前から指摘されている住宅不足の改善に向けてユニークなプロジェクトを具現化しようとしている。
カーニーメサの Raytheon Rd. と Ronson Rd. 間の Convoy St. に、6階建て531戸の集合住宅 (1階は小売ユニット) を建設する計画が中心となっている。
TCRによると、今年後半に着工し、2025年初頭にユニットを賃貸する予定だという。
このプロジェクトでは、地上駐車場、2つのプール、フィットネスセンターを併設する。
また、年間所得の中間値50%以下の超低所得者向けに価格を抑えた22戸も含まれる。
さらに “職人用ユニット” と呼ばれる、天井が高く、1階から屋外に出られる居住/事務所兼用の13戸も建設されるという。
コンボイ通り沿いでは初の大型住宅街建設であり、同地区の「トライアングル・エリア」 (州間FWY805号線、カリフォルニア州道52号線、カリフォルニア州FWY163号線に囲まれた区域) における最初の多世帯住宅プロジェクトとなる。
現在、同地区には2つの住宅区画 (1つは州間FWY805号線に面した小区画の一戸建て住宅地) とモバイルホームパーク (トレーラーハウス用) があるのみ。
また、TCRは Convoy St. 4888番地を中心に、オフィスビル建設を含む約5エーカーの土地再開発も計画中だ。
今後のカーニーメサ地区の急速な発展を見据え、市街地が無秩序、無計画に広がっていく、いわゆる「スプロール現象」を回避する目的がプロジェクトに込められている。
カーニーメサ地区の南端は Convoy St. が Linda Vista Rd. に変わる地点が境界とされる。
*イラストはイメージ
(2022年11月1日号掲載)