2022年10月21日
シーワールドを所有するシーワールド・パークス&エンターテインメント社は、2023年に新型ローラーコースター「アークティク・レスキュー (Arctic Rescue)」がシーワールド・サンディエゴに登場すると発表した。
西海岸で最長・最速を誇るストラドルタイプ (両足またぎ型) のローラーコースターとなる予定。
名称は “北極救援” を意味しており、シーワールドの救護班をヒントに命名されたという。
乗り物はスノーモービル型で、2,800フィート (約850メートル) の軌道を時速40マイル (時速約65キロ) で疾走し、最高30フィート (約9メートル) まで上昇できる爽快感が得られる。
シーワールドの関係者によると、アークティク・レスキューは屋内に発進ステーションを備え、ライダーはジェットヘリで北極圏を飛ぶ仮想ライドの「ワイルド・アークティク」で “旅” を始めてから コースを進むことになる。
シーワールド・サンディエゴのライド系アトラクションで最大の人気を集めているのがローラーコースター。
高速回転と逆回転が特徴の「タイダル・ツイスター」、スプラッシュダイブが目玉の「ジャーニー・トゥ・アトランティス」、巨大なエイが猛スピードで泳ぐ姿を感じさせる「マンタ」、電撃的なスリルに絶叫してしまう「エレクトリック・イール」、90度以上の傾斜から急降下する床なしダイブの「エンペラー・コースター」 (2022年3月オープン) が稼働中。
今年の「アークティク・レスキュー」が6番目となる。
2010年にシーワールド・フロリダの調教師がシャチに襲われて死亡する事故が発生し、飼育員の安全対策に疑問を呈するドキュメンタリー映画『ブラックフィッシュ』が公開された。
ショー目的の隷属的なシャチの訓練を糾弾する動物保護団体からの圧力もあり、シーワールドは2017年に一連の動物ショーを撤廃した。
以後は、海洋動物の生態を伝える教育的プログラムに重点を置いている。
アトラクションの主体はローラーコースターを中心とするライド系の充実へと舵 (かじ) を切った。
*Picture: © alisafarov / shutterstock.com
(2022年11月16日号掲載)