2022年10月25日
ナショナル・リーグ優勝決定シリーズ第5戦 (7回戦制) がフィラデルフィアのシティズンズ・バンク・パークで行われ、パドレスがフィリーズに3-4で逆転負けを喫し、1勝4敗でNLCS敗退が決まった。
先発したダルビッシュ有投手は6回0/3を投げて1本塁打を含む4安打/2失点と踏ん張ったが、3-2とリードしていた8回に代わったロベルト・スアレス投手がブライス・ハーパー指名打者に2ランホームランを浴びた。
フィリーズは13年ぶり8度目のリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズへ進んだ。
雨と強風、寒さの中でマウンドを守ったダルビッシュ投手の粘りの投球は実らず、パドレスのシーズンが幕を閉じた。
24年ぶりのリーグ優勝に届かず、悔しさを噛みしめた。
それでも「最高峰の舞台でみんなが勝ちたい試合をしている。打者もシーズン中と違う部分があり、勉強になった」と語った。
悪天候の中で「なかなか真っすぐも投げられない」と分析し、変化球で攻めた。
6回、ハーパー選手に初球と決め球で2球のカーブでタイミングを狂わせ、空振り三振に仕留めたのは真骨頂だった。
36歳でも成長を止めず、今季はメジャー自己最多に並ぶ16勝をマーク。
日常に瞑想を取り入れてから精神面が落ち着き、重圧がかかるプレーオフのマウンドも「認識の問題」と、平常心で戦い抜いた。
ポストシーズンはメッツ、ドジャースといった格上を破り「選手、球団に自信がついた」と若いチームの成長も感じ取った。
来季は契約最終年。
「来年、また良い状態で帰ってこられるようにしたい」と、出直しを誓っていた。
*Picture: © Joseph Sohm / shutterstock.com
(2022年11月16日号掲載)