2022年4月19日
前回登板のジャイアンツ戦は2回を持たず9失点と乱れたダルビッシュ有投手が、本来の姿を取り戻した。
昨季のワールドシリーズ覇者ブレーブスを相手に、7回途中までソロ本塁打の1点に抑えて今季初勝利。
「右打者へのツーシームがしっかり投げ切れていたので、スライダーが有効になった」と制球力で圧倒した。
2日前のブルペンで好感触を取り戻した。
「(前回の) 動画を見返したが、動きが悪かったわけではない。
寒い中でも球速は出ていたし、球が真ん中に集まっただけ」。
メジャー11年の経験を基に中4日で修正した。
メジャー通算で80勝に到達。
ドジャースなどで活躍した黒田博樹を抜き、日本選手では123勝の野茂英雄に次ぐ単独2位となった。
「(1位になるには) あと40年やらないといけない」とおどけた後に、真顔で先輩への敬意を口にした。
「黒田さんにはいろいろ助言を頂いた。
そういうレジェンドの方にメジャー通算で超えることができたのは本当に光栄」。
今季3試合目でつかんだ1勝目は、通過点に過ぎない。
また、「日本の投げる天才、佐々木朗希 (ロッテ) が連続パーフェクトを17イニングに伸ばした」と、スポーツ専門局ESPNなどが主要ニュースの一つに位置付けたことに関して、ダルビッシュ投手は17日、「真っすぐが速いし、フォークボールもすごく落ちる。
世界でNo.1の抑え投手が9イニングを投げているようなもの」と絶賛した。
*Picture:© MLB / San Diego Padres
(2022年5月1日号掲載)